再起をかけ、武藤嘉紀はタインウェアの名門を去るかもしれない。

 昨シーズンの武藤は、大いに苦しんだ。オフに肉体改造を行なって並々ならぬ想いでプレミア2年目を迎えたが、前半戦で「チャンスが訪れるのを望むことのみ」とスティーブ・ブルース監督から事実上の戦力外を言い渡され、後半戦は出場機会を全くと言って良いほどに与えられずに終わった。

 今夏のプレシーズンマッチでもチャンスを与えられていない武藤の下には、古巣マインツをはじめとするドイツ・ブンデスリーガ4クラブからオファーが舞い込んでいるとされ、選手側も出場機会を求め、移籍を検討しているとドイツ・メディアを中心に報じられている。

 そうしたなかで、ニューカッスルの地元紙『The Gazette』も、日本代表FWの退団が時間の問題であることを予想している。同紙の番記者であるマイルズ・ストラフォース氏は、「スティーブ・ブルースにはやらなきゃいけないことがたくさんある」と語り、戦力の見直しをすべきだと主張した。
 
「ブルースのチームには、まだいくつか戦力が足りていない部分がある一方で、ムトウやゲイルみたいな彼のプランに入ってすらいない余計な選手がいる。それをキッチリと売りさばく必要があるだろう。とくにストライカーは戦力過多が否めない」

 同じく『The Gazette』の番記者であるリアム・ケネディ氏は、こう分析している。

「ニューカッスルのFW陣は多すぎる。明らかにね。ただ、売却に向けた動きがないわけではないようだ。クリスチャン・アツにはセルティックが迫っているようだし、ヨシノリ・ムトウはすべての入札が受け入れられていると思う。ただ、今のチームの問題は、高い値段で売り出せる選手が少ないという点だ。そういう意味で、この夏は苦労している」

 地元紙の見立てが確かならば、この夏にイングランドを去ることは間違いなさそうな武藤。果たして、気になる新天地はどこになるのだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部