幼少期にあこがれた名門クラブのユニホームを纏う――どんな選手も誇りを感じる瞬間だろう。

 現地時間9月9日、ミランはブレッシャからサンドロ・トナーリを獲得したことを発表した。中盤でみせるクリエイティビティに溢れたプレーは、先日、ユベントスの監督に就任した元イタリア代表アンドレア・ピルロを思わせると評判の20歳だ。

 選択した背番号は8。イタリア・メディアの報道では、トナーリは自身のアイドルだったジェンナーロ・ガットゥーゾ(現ナポリ監督)に連絡し、8番を選ぶことの了承を得たという。

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、移籍金はボーナス込みで総額3500万ユーロ(約43億7500万円)。1000万ユーロ(約12億5000万円)のレンタル料に1500万ユーロ(約18億8000万円)の買い取りオプション、さらに1000万ユーロのボーナスがつく。

 当初、トナーリはミランのライバルであるインテルへの移籍が取りざたされていた。だが、インテルが最終的にアルトゥーロ・ビダルの獲得に動いたこともあり、新天地は同じ街のミランに決まっている。トナーリにとっては、憧れだったクラブへの移籍が実現したかたちだ。

 この日、メディカルチェックを済ませたトナーリは、自身のSNSで子どものころにミランのユニホームを着ていた自分の写真を投稿。正式発表後、衛星放送『Sky Sport』のインタビューで「すごく感動している。幸せだ」と喜びを表した。

「初めてこのユニホームに袖を通すときには、夢が実現する。今日はしっかり寝て、スタートするのが待ち遠しい。この情熱をこれからピッチで注いでいきたい」

 さらに、自身のSNSで「あなたを、あなたたちを、決して忘れない。ブレッシャ、ありがとう」と、古巣に感謝したうえで、ミラン移籍への喜びを改めて綴った。

「望んで、夢みて、求めて、手に入れた。僕のミランのユニホームだ」

 イタリアサッカーの未来を担うと期待される20歳は、あこがれていたロッソネーロ(赤と黒)のユニホームでどんなパフォーマンスを見せてくれるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部