36年ぶりのプレミアリーグ連覇を目指す王者にとっては、心強い補強だろう。

 現地時間9月17日、英公共放送『BBC』をはじめとする英国メディアは、リバプールがバイエルン・ミュンヘンとスペイン代表MFチアゴ・アルカンタラの完全移籍で合意に達したと一斉に報じた。

 現在29歳のチアゴは、契約満了まで残り1年となった今夏に、トップレベルのクラブでの新たな挑戦を熱望。とりわけリバプールとは相思相愛と伝えられてきた。

 ただ、3000万ポンド(約42億円)の支払いを要求するバイエルンとの交渉が難航。チアゴ本人の意向をくんだドイツ王者は、2700万ポンド(約37億8000万円)までディスカウントしたものの、リバプール側が支払いを渋り、話し合いは膠着状態に陥っていた。

 決裂寸前にまでいった交渉を一気に進展させたのは何だったのか。英紙『Mirror』は、他でもないリバプールの指揮官ユルゲン・クロップの“鶴の一声”だったと伝えている。
 

 同紙によれば、補強において「基本的に前途有望な若手しか獲らない」というポリシーを持っているリバプールの上層部は、5月下旬の段階で、チアゴ獲得を見送る方針でいたという。

 しかし、以前からスペイン代表MFとの共闘を望んでいたクロップが直談判。最終的にその想いに上層部が折れ、バイエルンとの交渉を急速に進んだのである。

 英衛星放送『Sky Sports』によれば、両クラブは2500万ポンド(約35億円)と最高600万ポンド(約8億4000万円)の出来高ボーナスを支給することで合意。本人とは4年契約と背番号「6」を与える契約を締結し、今週中にはメディカルチェックを終え、正式に発表の運びとなるようだ。

 元ブラジル代表MFマジーニョを父に持つサラブレットの多彩な技巧は、司令塔タイプのいないリバプールの中盤において違いを作り出す存在となるだろう。そんな天才MFをクロップがいかに起用するかに注目だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部