ボローニャに所属する日本代表DFの冨安健洋は、今シーズンからCBにコンバートされた。1年目は右SBで評価を高めたが、2年目は“守備の国”イタリアでいよいよ本職として力を試される。

 昨シーズンに33試合連続失点という不名誉なセリエA記録をつくってしまったボローニャは、守備力の向上が必須だ。新型コロナウイルスによる財政的危機が補強に影響しているとはいえ、その状況で冨安を最終ラインの軸のひとりに据えたのは、指揮官が力を信頼しているからだろう。

 イタリア・メディア『TUTTOmercatoWEB』によると、シニシャ・ミハイロビッチ監督は冨安の起用法について「イタリアでCBをやるのは非常に難しい。サイドではもっと間違えられる余地があるが、CBは間違えれば失点だ」と話した。

「トミヤスはこれから成長するだろう。だが、彼はすでに大きく向上した。もちろん、ミスはあるだろうね。だが、大切なのは、ミスを繰り返さないように学ぶことだ。私はとても信頼している」

 すでにテクニカルスタッフらが太鼓判を押していたが、指揮官自らが信頼を強調してくれたのは、冨安にとって心強い後押しだ。

 ただ、初戦から冨安は難しい相手をマークしなければいけない。9月21日の開幕戦でミランと対戦するボローニャ守備陣が対峙するのは、あのズラタン・イブラヒモビッチだ。
 しかし、そのイブラヒモビッチを止めることができれば、冨安は一気に自信を深めることができる。ミハイロビッチは「あした、彼はイブラヒモビッチとやり合わなければいけない」と述べた。

「もしもうまくやれれば、ほかの選手たちとの対戦がもっとずっと簡単になることは確かだ」

 もちろん、チャンピオンズ・リーグの舞台に戻ろうと意気込むミランとイブラヒモビッチは、全力で勝点3を狙いにくるだろう。しかも、シーズン初戦のヨーロッパリーグ予選で勝利したミランは、昨シーズンから継続で公式戦14試合連続無敗と好調を維持している。

 そのミラン戦でのパフォーマンスが、今シーズンの冨安を左右する可能性もある。それゆえに開幕戦から、CBでのプレーから目が離せない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部