フランス・サッカー界の大一番で起きた“大騒動”は一体なぜ起きたのか。当事者たちの証言から少しずつ真相が明らかになってきた。

 事の発端となったのは、現地時間9月13日に開催されたリーグ・アン第3節のパリ・サンジェルマン対マルセイユでの騒動だ。後半アディショナルタイムに衝突した両軍は激しい揉み合いの末に、パリSGのレーバン・クルザワとネイマール、マルセイユのジョルダン・アマビは一発レッド。レアンドロ・バレデス、ダリオ・ベネデットは2枚目のイエローカードが出され、計5人が退場者処分となった。

 文字通り大荒れの展開となった一戦で、ネイマールと衝突したマルセイユのDFアルバロ・ゴンサレスに唾を吐いたとして処分を下されたのが、アンヘル・ディ・マリアだ。

 32歳のアルゼンチン代表MFは、その場で退場処分となることはなかったが、試合後に行なわれたフランス・サッカー連盟のVTR検証の結果、4試合の出場停止処分という重い罰を受けることになった。
 
 では、なぜディ・マリアは“蛮行”に及んだのか。アルゼンチン紙『Ole』の取材によれば、「厳しい制裁だと思うよ」と吐露した本人は、事に及んだ真相を明かしている。

「僕はまだリーグに戻ってきたばかりで、本当に厳しい制裁だと思う。4試合はとても長いよ。なぜやってしまったのか? 僕がやった行為は間違っているし、普通は決してやらない。けど、向こうが誰もが嫌う、言ってはいけない言葉を言ったんだ」

 複数のフランス・メディアは、アルバロがネイマールや数人のパリSG選手に人種差別的な発言を口にしたことが、今回の騒動の主因とも伝えており、ディ・マリアの証言は一連の報道に合致するものだ。

 果たして、フランス版クラシコで起きた大騒動は一体どのような形で収拾が付けられるのか。フランス・サッカー連盟の決定に注目が集まりそうだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部