横浜FCは9月26日、J1第19節で浦和レッズと対戦。敵地の埼玉スタジアムに乗り込み、2−0で勝利を収めた。

 下平隆宏監督は前節の川崎戦から大きくスタメンを入れ替え。その川崎戦でJ1最年長出場記録を更新した53歳の三浦知良の他、中村俊輔、松井大輔などがメンバーから外れ、DFには袴田裕太郎、伊野波雅彦、マギーニョ、MFには手塚康平、松浦拓弥、安永玲央、レアンドロ・ドミンゲス、FWには皆川佑介が名を連ねた。左サイドハーフに入ったのは浦和ユース育ちの松尾佑介だった。

 対する浦和は杉本健勇とレオナルドの2トップを起用。さらに前節からは橋岡大樹、武藤雄樹、興梠慎三などに代わり、トーマス・デン、エヴェルトン、柏木陽介らが入った。

 3分にいきなり杉本にシュートチャンスを与えてしまった横浜FCだったが、このピンチを乗り切ると、徐々にプレスの強度を高め、リズムを掴んでいく。

 11分には安永のミドルシュートでゴールを脅かすと、均衡を打ち破ったのは16分だった。相手GK西川周作のキックミスを拾った手塚から左サイドハーフの松尾に展開。すると松尾はすかさずカットインから右足を振り抜き、ゴール右隅に鮮やかなミドルシュートを突き刺してみせた。

 その後は浦和に何度かカウンターを受けながらも、35分には逆に反撃。L・ドミンゲスの縦パスに抜け出した松尾が、GKとの1対1を冷静に制して追加点を奪う。浦和ユース時代に大槻毅監督の薫陶を受けた23歳のアタッカーが、その恩師の眼前で鮮烈な活躍を見せた。
 
 しかし後半は、汰木康也、宇賀神友弥、エースの興梠を投入して攻撃の活性化を図る浦和に主導権を握られる時間が続く。55分には汰木のクロスから、70分と79分には興梠とレオナルドの連係から、80分にはCKから、度々ピンチを迎えた。

 それでも横浜FCは、袴田、伊野波、小林友希を中心に相手の攻撃を撥ね返していく。前半に挙げた2点のリードを守り切り、見事に完封勝利。リーグ3試合ぶりの白星を挙げた。

 一方で終盤に猛反撃を仕掛けた浦和は最後までネットを揺らすことができず2連勝とはならず。順位を8位から上げることができなかった。

取材・文●多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)