10月4日から行なわれているU-19日本代表候補のトレーニングキャンプ。「ロールモデルコーチ」として先日、現役を引退した内田篤人が参加している。

「ロールモデルコーチ」は指導者のライセンスを持たない内田が、選手たちを指導できるように設けられた役割。次世代の日本を担う可能性の高い若手にとって、世界のトップレベルを知るDFの指導は貴重な機会となっているはずだ。

 では実際に監督や選手たちに評判を訊くとどうだろうか。

 清水の鈴木唯人に問うと「一つひとつのこだわりが凄い。練習からそこを一番大事にしていると感じた。初日にはサッカー以外のこともジョギングしながら話をさせてもらいました」と回答。ピッチ内外でその存在感は大きそうだ。

 内田コーチと同じ右SBを本職とする法政大のモヨマルコム強志は以下のように答えてくれた。

「前回の合宿でも何回か話す機会があって、そこでアドバイスをもらいました。例えばポジショニングやボールを受ける前に内田さんが考えていること。自分は(ボールを持ったら)まずFWを見てそこからサイドへ視野を広げるんですけど、内田さんはまず逆サイドを見て、近くの味方や相手は間接視野で確認する。(真似は)まだまだですけど(笑)」
 
 また、影山雅永監督は「ピッチ上でしか皆さんの目には入らないと思うんですが」と前置きしたうえで内田コーチの熱心さを教えてくれた。

「ホテルに帰ってからはミーティングをするんですが、自分の意見をきちんと言ってくれて。まだまだコーチの勉強を始めたばかりですけど、目線を選手側からコーチ側に変えて様々なことを我々と一緒にディスカッションする意気込みを持っていて素晴らしい。インターナショナルな経験を活かして、素晴らしい指導者になってほしいなと思います」

 選手としては豊富な経験を持つが、指導者としてはまだまだ勉強中の内田コーチ。それでも、ともに過ごしている選手や監督からの評価はとても高いようだ。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェスト編集部)

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