アディショナルタイムを除くと5試合で54分。

 ビジャレアルへ新加入した久保建英は今シーズン、たったこれだけピッチに立っていない。

 開幕5試合で久保が投入されたのは、77分、85分、74分、75分、そして85分といずれも試合終盤だ。そのうえ、3節のバルサ戦(0-4)と4節のアラベス戦(3-1)は、ほぼ勝負が決した状態だった。

 この起用法には、とりわけ保有元であるレアル・マドリー寄りのメディアは「冗談としか思えない」「理由を説明するのは難しい」と、“冷遇する”ウナイ・エメリ監督に対して、批判的な論調を展開している。

 このスペイン人指揮官が獲得を熱望していたからこそ、殺到したオファーの中から、「ビジャレアルなら成長できる」と見込んで貸し出したのに、「話が違う」というわけだ。

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 そして、この「冷遇問題」に日本から“参戦”したのが、コンサドーレ札幌の元イングランド代表FWジェイだ。「なぜ久保建英に出番を与えないのか? 批判を浴びるエメリ監督が明かした理由」と題したサッカーダイジェストWebの記事を引用リツイートする形で、次のように“吠えて”いる。

「この監督は何も分かっていない! アーセナルでも同じことをやってクビになった。クボは常にスタメンでプレーするべきだ」

 アーセナルの下部組織出身のジェイだけに、その古巣を1年半指揮し、最後までロッカールームを掌握しきれずに解任されたエメリ監督に思うところがあるようだ。Jリーグで対戦した久保の才能を知っているだけに、黙っていられなかったのだろう。

 ただ、記者会見でたびたびこの19歳の起用法に対して質問を受けているエメリ監督は、「(スタメン起用には)プロセスというものがある。タケは日々、成長している最中だ」と強調。時期尚早だと説明している。

 どちらかと言えば“慎重派”で知られる指揮官だけに、しばらくはこの状況が続くか。比較的競争が厳しくない左サイドで結果を出していくことが、出場機会を得るポイントになるかもしれない。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部