10月7日に4日間にわたるU−19日本代表候補のトレーニングキャンプが終了した。最終日にはJ2の千葉と練習試合を実施。斉藤光毅(横浜FC)と鈴木唯人(清水)のゴールで2-1と勝利を挙げ、キャンプを締めくくっている。

 10月に予定されていたU-19アジア選手権が来年初旬に延期になったことで、影山雅永監督は「(強化計画の)練り直しはもう3回目くらいなんです(笑)。海外遠征などで大会に出てもいないので、ほとんど積み上げはない。そんななか粛々と合宿をしてきました」と新型コロナウイルスの影響下で難しい状況でのキャンプだったことを吐露した。

 もっともネガティブなことばかりではない。

「『ある程度、絞ったメンバーでやっていくしかないよね』って考えていました。ただ、(大会の延期によって)伸びてきている選手、活躍し始めた選手たちにはチャンスをあげられる。選手選考の幅が広がったのはポジティブです」(影山監督)
 
 実際に7月から4回行なわれた(うち1回は新型コロナウイルスの影響で中止)トレーニングキャンプで招集されたのは計40人以上と多い。これまで世代別代表の常連ではない選手や未招集の選手が抜擢されるケースも少なくない。

 例えばその「伸びてきている選手」は法政大でプレーするモヨマルコム強志だろう。9月の合宿で世代別代表に初招集され、「(東福岡)高校時代は代表とか考えたことがない」と明かすが、千葉との練習試合では鈴木唯のゴールをアシストするなど躍動。もし予定通り10月にU-19アジア選手権が開催されていれば、この右SBの活躍は代表で見られなかったかもしれない。

 そう考えると、まだ未招集ながら来年初旬の本大会に食い込んでくる若手がいてもおかしくはない。影山監督が「この年代はあっという間に逆転現象が起きる」と言うように、来年初旬のU-19アジア選手権に向け、まだまだ選手選考は続きそうだ。

取材・文●古沢侑大(サッカーダイジェス編集部)