J1リーグは10月10日、各地で第21節の9試合が行なわれた。ここでは、今節の試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介していく。

 札幌の大卒ルーキーが、チームを逆転勝利に導く圧巻のパフォーマンスを披露した。

 ホームに湘南を迎えた一戦に先発出場した金子拓郎は、1点を先取されて迎えた42分に同点弾を奪うと、55分にもスピードに乗ったドリブルから左足でネットを揺らし決勝点。さらに得点以外にも、果敢な仕掛けとアイデアで攻撃にリズムをもたらし、この日の主役となった。プロ初の1試合2ゴールで、J1ホーム通算50勝目に大きく貢献した金子を、今節のMVPとした。

 大量4得点の完勝を飾った王者横浜からは、2名をセレクト。松原健は、大分の堅守に苦戦するなか、流れをもたらす貴重な先制ゴールを挙げ、エリキは2ゴールで相手の戦意を喪失させた。
 
 C大阪との上位対決を制した名古屋からも2選手、オ・ジェソクとマテウスを選出。前者は対人守備だけでなく攻撃参加でも存在感を見せ、後者は終了間際の劇的弾でチームに勝点3をもたらした。

 また、2位のFC東京を下したG大阪からは、中盤の支配者となっていた井手口陽介。乱打戦を制した柏からは、2得点を挙げるなど獅子奮迅の活躍を見せた江坂任。3試合ぶりの白星を手にした鹿島からは、高い技術を駆使して攻撃の重要な歯車となっていたファン・アラーノを選んだ。

 そのほか川崎の小林悠は、押し込みながらも得点が奪えないもどかしい展開のなか、決勝ゴールを挙げてエースの仕事を全う。広島の佐々木翔は、1対1を冷静に処理し安定感ある守備を発揮。浦和の西川周作は、PKストップでチームの救世主となった。
 
【今節のベストイレブン】
GK
1 西川周作(浦和)7 ●4回目
前半からコーチングで味方を的確に動かし、鳥栖・林大地のPKを防いでチームに勝利を呼び込んだ。

DF
27 松原 健(横浜)7 ●初選出
乾坤一擲のボレーシュートでゴールネットを揺らし、3試合ぶりの先発出場でチームに勝点3をもたらした。

19 佐々木翔(広島)6.5 ●3回目
正確なビルドアップ、落ち着いた対人守備。キャプテンマークを巻いたDFの安定感はピッチ上で一番。90分間、集中を切らさなかった。

34 オ・ジェソク(名古屋)6.5 ●初選出
スタートでは右で、吉田豊の交代に従って途中から左でプレーしたが、今日は対人守備だけでなくオーバーラップでも馬力を見せた。決勝点につながるボール奪取は見事だった。

MF
15 井手口陽介(G大阪)6.5 ●初選出
精力的な動きでセカンドボールを回収。相手からすれば嫌なところに顔を出し、中盤をグッと引き締めていた。

7 ファン・アラーノ(鹿島)7 ●初選出
要所でプレーに絡みながら、高い技術を駆使してチームの攻撃をリード。劣勢の前半も、ひとり“違い”を生み出すパフォーマンス。21分のビッグチャンスは相手GKに阻まれるも、58分にはエヴェラウドのゴールをアシストした。
 
16 マテウス(名古屋)6.5 ●4回目
チャンスメーカーとして常に仕掛ける姿勢を見せ続け、縦横無尽にピッチを駆けた。決勝点の場面は実に落ち着いたコントロールからの勝負強いシュートで、チームに久々の連勝をもたらした。

FW
THIS WEEK MVP
30 金子拓郎(札幌)7 ●初選出
冷静な判断から決めた2得点もさることながら、敵陣での仕掛けや、その際のアイデアなどで見事な活躍を見せた。

10 江坂 任(柏)6.5 ●5回目
神戸のセルジ・サンペールの両脇、背後のスペースを使って攻撃にアクセントを与えたばかりか、自らも2得点を挙げる活躍でチームの勝利に貢献した。

17 エリキ(横浜)7 ●4回目
左サイドからのカットインとフィニッシュで2得点。9月の月間MVPは10月に入っても絶好調だ。

11 小林 悠(川崎)6.5 ●4回目
本音を言えば、残りのビッグチャンスも決めたかったところだが、エースとしてしっかり決勝点をマーク。実に落ち着いたフィニッシュだった。

※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
●は今シーズンのベストイレブン選出回数。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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