現役時代に栄光を手にした名プレーヤーでも、指導者として成功するとは限らない。監督になれば、選手とは違う大変さがある。

 指揮を執るようになってから、一気に白髪が増えたという元選手は少なくない。自分ができたことを選手たちができるとは限らないという点も、ストレスの理由のひとつかもしれない。

 今シーズンからユベントスを率いることになったアンドレア・ピルロ監督は、欧州サッカー連盟(UEFA)公式メディアのインタビューで、「選手よりも監督のほうがよりストレス。現役時代は自分で命令できたが、今は指示を出すしかできない」と話している。(イタリア紙『Gazzetta dello Sport』より)

 ピルロは現役時代に多くの名将の下でプレーした。41歳の青年監督は、それぞれの長所から学んだことがあるとしつつ、手本となるのはジョゼップ・グアルディオラ監督だと話している。
 

「最初はミルチェア・ルチェスク、そしてマルチェッロ・リッピにカルロ・アンチェロッティ、アントニオ・コンテ、マッシミリアーノ・アッレーグリと、偉大な監督たちとやってきた。世界的なトップクラスの監督たちとやれたのは幸運だった。各々から何かを得ようとしている。全員の模範はグアルディオラだ。若い監督にとっての手本だよ。そのうえ、それぞれのアイディアがある」

 指導者としての模範がグアルディオラなら、選手にとって手本とすべきはクリスチアーノ・ロナウドだという。ピルロは「サッカー界のシンボルだよ」と賛辞を寄せた。

「彼の練習や試合でのプレーを見ることができるのは、チームにとってもわたしにとっても非常にうれしいことだ。35歳にして、彼は若手のように練習する。模範だよ」

 果たして、ピルロがC・ロナウドを指導するユベントスは、セリエAで10連覇という偉業を達成できるのか。そして、クラブ悲願のチャンピオンズ・リーグ優勝を果たすことができるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部