13シーズンぶりにチャンピオンズ・リーグ(CL)本選に出場したラツィオは、グループステージの初戦(10月20日)でボルシア・ドルトムントと対戦。古巣相手となったエースのチーロ・インモービレが1ゴール・1アシストの活躍を見せて3−1で勝利し、白星スタートを切った。
 
 ラツィオの勝利を決定付けたのは、67分に途中出場したMFジャン=ダニエル・アクパ=アクプロだった。71分にアーリング・ハーランドのゴールで2−1と追い上げられて迎えた76分、カウンターから再び2点差とする貴重な得点を奪取。その名前は、この夜からイタリア中で知られるようになった。
 
 9月18日に、セリエBのサレルニターナから加入したばかりのアクパ=アクプロは、CLはもちろん、セリエAでプレーするのも初めての28歳だ。2011〜17年にはフランスのトゥールーズに所属。出番はなかったものの、コートジボワール代表として14年ブラジル・ワールドカップのメンバー入りも果たしている。
 
 ここまでは順調にキャリアを重ねていたアクパ=アクプロは、16年にグロインペイン症候群を発症。1年以上プレーができず、17年7月から無所属となった。そんなMFと18年2月に契約を交わしたのが、ラツィオのクラウディオ・ロティート会長が共同オーナーを務め、実質的にラツィオのBチームのような役割を担っているセリエBのサレルニターナだった。

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 アクパ=アクプロは、そのサレルニターナで約2シーズン半プレー。19−20シーズンは31試合・2得点の成績を収め、セリエB屈指のMFという評価を受けている。そして20年夏の移籍市場でラツィオへの“昇格”を実現。フィジカルを活かしたプレーでシモーネ・インザーギ監督の信頼を勝ち取ってセリエA1〜3節とCLで途中出場し、ドルトムント戦で大仕事をやってのけた。
 
 ラツィオへの移籍後、コートジボワール代表に約5年ぶりに復帰し、10月8日のベルギー戦(1−1のドロー)、13日の日本戦(0−1で敗戦)に出場。ラツィオでもチーム内評価を高めており、イタリア・メディアの多くは24日(5節)のボローニャ戦で先発出場すると予想している。
 
 1年以上の故障欠場、そして無所属からトップカテゴリーまで這い上がってきたアクパ=アクプロは、今シーズンのラツィオのサプライズになる可能性を十分に秘めている。
 
構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部