10月26日に行われたセリエA第5節、ミラン対ローマの一戦は、3-3のドローに終わった。点の取り合いとなった一戦で注目されたのが、両チームにPKを与えたピエロ・ジャコメッリ主審の判定だ。

 ミランが2-1と1点をリードして迎えた69分、ジャコメッリ主審はローマにPKを与えた。ペナルティーエリア内でルーズボールを競ったペドロが、イスマエル・ベナセルに倒されたという判定だ。だが、映像ではペドロがベナセルの足を踏んでおり、ジャッジは議論を呼んだ。

 だが、ビデオアシスタントレフェリー(VAR)の介入でジャコメッリ主審がオンフィールドレビューすることもなく、試合は続行。ジョルダン・ヴェルトゥがPKを決め、ローマが同点に追いついた。

 不満を露にしていたミラン陣営だが、78分に今度はPKを得る。ハカン・チャルハノールがジャンルカ・マンチーニに倒されたという判定だ。接触は確かだが、微妙なジャッジで、こちらも物議を醸した。しかし、やはり判定は変わらず。ズラタン・イブラヒモビッチが決め、ミランがリードを奪い返した。

 84分にローマが再び同点とし、試合は引き分けに終わったが、ジャコメッリ主審が与えた2つのPKは試合展開に小さくない影響を及ぼした。それだけに、ファンからは不満の声が上がっている。

【動画】計6ゴールの撃ち合い!物議を醸したミラン対ローマのハイライト
 ミラン専門サイト『IL MILANISTA』によると、SNSではジャコメッリ主審に対する批判が相次いだ。

「これまでまだ彼に審判をやらせるのか?」
「マン・オブ・ザ・マッチは間違いなくジャコメッリ」
「残念。70分まではハイレベルな試合だったのに」
「(新型コロナウイルス感染拡大防止策とかけて)VARは18時で閉まったのさ」
「(2002年ワールドカップでイタリアが敗れた韓国戦を担当したバイロン・モレノ主審の画像とともに)今夜のミラン対ローマのジャコメッリ主審」

 イタリア紙『Gazzetta dello Sport』によると、試合後、ミランのステーファノ・ピオーリ監督は「審判?話さない」とノーコメント。ローマのパウロ・フォンセカ監督も「話さなければいけないとは思わない」と述べるにとどまった。

「われわれ全員が間違いをするものだ。もちろんドローは望んでいた結果ではない。勝ちたかった。だが、ポジティブな結果だと思う」

 ミランは開幕からの連勝が4で止まり、ローマは首位に1ポイント差と迫ることができなかった。その意味では、痛み分けと言えるだろう。ジャコメッリ主審の判定に不満が残るかもしれない。

 ミッドウィークにヨーロッパリーグに臨むミランとローマは、リーグ次節でウディネーゼ、フィオレンティーナと対戦する。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部