リーグ・アンのマルセイユを率いるアンドレ・ヴィラス・ボアス監督が、10月29日に日本メディア向けの会見をオンラインで開催した。

 じつに2時間にわたってメディアからの質問に応じたポルトガル人指揮官は、日本代表の両SBを担う酒井宏樹と長友佑都を擁するマルセイユを率いて2シーズン目を迎えている。リーグでは8試合を終えて4位、今シーズンのチャンピオンズ・リーグにも参戦中だ。

 ヴィラス・ボアス監督はかつてジョゼ・モウリーニョの下でポルト、チェルシー、インテルでアシスタントコーチを務め、絶大な信頼を寄せられた。これまでに、ロシアや中国といった多数の国のリーグで指導者を経験している。

 様々な環境でプレーする選手たちを見てきた監督の眼から、酒井と長友はどのように映っているのだろうか。

「サカイはとても重要な選手で、皆さんご存じのように、ずっと試合に出続けて、我々のチームを助けてくれている。ディフェンスもオフェンスも完璧にできる、優秀なプレーヤーだ。勝つための準備や色んな事をよく話し合っているが、とてもプロフェッショナルでマルセイユで高い評価を受けている」

「彼はパーフェクトでエクセレント。ディフェンシブ面において卓越したDFだ。特に最近は、攻撃参加にも自由に加わることができるようになっている。我々のシステムにも慣れているし、経験も豊富だ。大切な状況で守備の力を発揮し、オフェンスとしてもさらに自由に動けるようになって素晴らしいと思う。一緒に仕事ができてとても幸せだ。クロスのオプションがもっと増えてくると、もっと良くなるはず」

「昨シーズンはチーム内でポジション争いをしていたが、今シーズンは彼の存在が、とても重要で、我々のナンバーワンオプションだ」

 
 また、9月に加入したばかりの長友佑都については、「とてもファニーな性格」と人格面で称賛を送りつつ、このように語っている。

「いろんな言葉をしゃべることができて、チームからも尊敬され、好かれている。チームに強いインパクトを与えたといえる。ただ、彼はピッチ上では非常に真剣で、トレーニングには模範的に、真摯に打ち込むんだ」

「左SB、そして時には右SBとして優秀な選手だ。パワフルで、さほど身長はないけれど、面白いことにデュエルにはとても強い。ただ、かなり長い間プレーしていなかったので、マルセイユに来て急に実戦に出したときは、うまくいかなかった。やはり通常と異なるプレシーズンの過ごし方や、トレーニングにも苦労したのだと思う。しかし、ポテンシャルは問題ない。フランスに来て何週間もトレーニングをしているので、これからは大丈夫だろう」

「サカイがリーグのサスペンション(累積警告)で次節の試合に出ることができないので、ナガトモにはチャンスが巡ってきた際に、ポテンシャルを最大限に発揮してもらいたい」

 リーグ・アンの次節ランス戦は、相手チームに新型コロナウイルスの陽性者が出たため延期となっている。次に行なう公式戦は、チャンピオンズ・リーグ第3節ポルト戦(中島翔哉所属)、そして6日のストラスブール戦(川島永嗣所属)だ。

 マルセイユは、オリンピアコス、マンチェスター・シティに2連敗を喫している。「次に勝たないと(GS突破は)絶望的な状況になるので、入念な準備をしたい」と語ったヴィラス・ボアス監督のもと、信頼を寄せられた日本代表プレーヤーふたりはどのような戦いぶりを見せてくれるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部