ボローニャに所属する冨安健洋は、11月5日に22歳の誕生日を迎えた。

 地元紙『il Resto del Carlino』は同日、ひとつ年を重ねた日本代表DFを特集。2年目のイタリアで成長を続ける若きサムライを称賛しつつ、今シーズン終了後にクラブが放出する可能性に触れた。

『il Resto del Carlino』紙は「30代の頭を持った22歳で、なんにでも一生懸命取り組む」と称えた冨安は、1年目に右SBとして高い評価を得て、今シーズンから本職のCBにコンバートされた。

 同紙は「ここまでは浮き沈みがあり、沈むより浮くほうが多かった。タケヒロはすぐに学習する選手だからだ。1年前も右SBの役割を瞬時に学んだ」と評価している。

「CBとしては少し異なる。セリエAではあらゆる緩みが致命的で、試合全体にやってきたことを台無しにする恐れがあるからだ。ましてや13か月前から失点を続けているチームでCBとして取り組むのは、素手でエベレストに挑むようなものである」

 それでも、「だが、フクオカ出身の若者を脅かすものは何もない」と、日本代表DFへの信頼を強調している。

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 それは、リッカルド・ビゴンSDも同じだろう。夏にミランのオファーを断った同SDは、冨安に対するクラブの評価額は提示額を上回るものだと話している。

 記事によれば、ボローニャの評価額は2500〜3000万ユーロ(約31億3000万〜37億5000万円)だという。この金額で売却できれば、クラブにとっては大きな収入だ。

 ボローニャは昨シーズンに3950万ユーロ(約49億4000万円)の赤字を計上している。それだけに、『il Resto del Carlino』紙は、1月の放出はないとしたうえで、シーズン後に冨安が財政バランス回復のための“犠牲”となる可能性もあると報じた。

 だが、もしそうなった場合、おそらくは冨安にとってステップアップになることも予想される。いずれにしても、すべては今シーズンのパフォーマンス次第だ。昨季からリーグ戦39試合連続で失点しているボローニャ守備陣で、冨安はさらなる飛躍を遂げられるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部