今シーズンはトッテナム・ホットスパーの主砲が止まらない。イングランド代表FWのハリー・ケインだ。

 この2年は相次ぐ怪我で不本意な結果に終わったケインだが、今シーズンは開幕からまさに絶好調で、公式戦13試合で12ゴール・10アシストと圧巻の戦績を残している。

 11月5日に開催されたヨーロッパリーグのルドゴレツ戦では、クラブ史上3人目となるトッテナム通算200ゴールの偉業を達成。プレミアリーグ通算得点数も「149」と150の大台を目前にしている。

 現在27歳のケインを、現時点で「イングランド人では史上最高ストライカー」と推す声もある。だが、一方で歴代のレジェンドたちには及ばないと異論を唱える人物がいる。元イングランド代表FWのダレン・ベントだ。

 現役時代にトッテナムやアストン・ビラで活躍し、イングランド代表で9番を背負った経験を持つベントは、自身がコメンテーターを務めている英スポーツ専門ラジオ局『talkSPORT』の番組内において、「ケインはまだまだだと思う」と持論を展開した。

「ケインは今の道を歩めば、歴代でも有数のストライカーになれるポテンシャルは秘めているとは思う。だが、まだ彼はイングランドのサッカー史ではトップ5にも入ってないと思う。たしかにプレミアリーグで213試合に出て149ゴールを達成するのは並外れた数字だ。だけど、総合的に判断した時には、ウェイン・ルーニーの全盛期の足元にも及ばないよ」
 

 マンチェスター・ユナイテッドとエバートンで一時代を築き、プレミアリーグでは、現役イングランド人プレーヤーで最多の208ゴールをマークしたルーニー(現ダービー・カウンティ)をケインと比較したベントは、さらに熱っぽく、こう力説した。

「誰もがルーニーがどれほど良かったかを忘れているよ。僕はあのオールラウンダーなセンターフォワードを忘れられない。ケインが最高だと言われても、そう思えない理由は彼がいるからだ。

 僕はケインの大ファンだ。それは間違えないで欲しい。ボックス内の動きはかなり魅力だ。だけど、周りも生かせて、自分でも点を取れるあのテクニックを見たらね……。とにかくルーニーに勝る選手はいないよ」

 はたして、ケインは今後もゴールを量産し、ベントの見解を改めさせることができるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部