約1年ぶりの活動となった10月のオランダ・ユトレヒトでのカメルーン戦(△0-0)、コートジボワール戦(〇1-0)は1勝1分。守備の安定が光ったこの2連戦に続き、11月シリーズではオーストリアでパナマ、メキシコと対戦する。

 メンバーは10月シリーズの顔ぶれがベースで、加えて招集できなかった橋本や浅野、参加を見送った長友が復帰。一方で新型コロナウイルスの影響でクラブに戻った際に隔離期間が設けられる大迫勇也(ブレーメン)の招集は断念し、堂安律(ビーレフェルト)も参加を辞退。同じドイツクラブに所属する選手たちの状況も11月8時点では不明だ。

 そのなかではあるが、ここでは現時点での序列を検証。システムは今回も4-4-2と3-4-2-1を併用する可能性が高く、まずは4-4-2の並びを見てみたい。

 GKの一番手は先のカメルーン戦でも先発した権田だ。昨年の活動でもコンスタントに出場機会を得ており、彼がファーストチョイスである。もっとも、足もとの技術に長けたシュミットは、コートジボワール戦で先発し、低い位置からのポゼッションに貢献。ベテランの川島も含めて序列の変動は今後もあり得るだろう。
 最終ラインはカメルーン、コートジボワールとのゲームで、これまで日本の選手が苦手としていた身体能力の高い相手に実に的確に対応したCB吉田&冨安が変わることのない軸だ。ふたりの充実ぶりは目を引く。またコートジボワール戦では、植田が決勝弾となるA代表初ゴールを決めてアピール。東京五輪世代でボランチもこなせる板倉も控える。

 右SBはレギュラーの酒井に、コートジボワール戦で手堅い守備を披露した室屋が挑む構図だ。室屋は課題である攻撃面での改善を見せられるかが焦点になる。

 対して左SBは、経験豊富な長友の力が依然として抜けている。ただ、コートジボワール戦では、ボランチもこなせる中山がこの位置でスタメン出場し、まずまずのプレーを披露。またカメルーン戦でA代表デビューを飾った菅原も引き続きメンバー入りを果たしている。菅原は右、逆に室屋は左での起用もあるかもしれない。
 ボランチは柴崎が絶対的な軸だ。その相棒を争うのが遠藤、中山、橋本の3人。元々は遠藤がその席を確保しつつあったが、先のカメルーン戦では中山がスタメンに抜擢されるなど、森保監督は選手層に厚みを加えようとしている様子。代表復帰の橋本を含めて、激しいレギュラー争いが行なわれるだろう。

 中盤2列目は前述した堂安、そして10番を背負ってきた中島翔哉(ポルト)が不在。これまでの起用法や経験値を考えれば、左は原口、右は伊東がファーストチョイスになるだろう。注目は久保。所属するビジャレアルでも調子を上げている印象で、代表でも目に見える結果を残せるか。東京五輪世代の三好、追加招集で初のA代表入りを果たした奥川の活きの良いパフォーマンスにも期待したい。パルチザンで逞しく成長する浅野は、サイドハーフでの起用もありそうだ。
 縦関係になる2トップは、南野が軸になるはずだが、10月の2連戦で評価を高めたはずの鎌田も、できるだけ長い時間プレーを見てみたい存在。

 一方でエースの大迫が不在のCFは、鈴木と浅野が争う形か。状況によっては南野や鎌田らを一列上げるパターンもあるかもしれない。

 3-4-2-1の場合、焦点になるのは、ウイングバックとシャドー。特に左ウイングバックには長友、原口がおり、シャドーには個性的なタレントが揃う。連係面を含めて森保監督がどんな並びを選ぶのか注目だ。

構成●サッカーダイジェスト編集部