コロナ禍によりリーグ中断や降格無し、交代枠が5人に増えるなど異例のシーズンとなった2020年のJ1リーグも終盤戦に突入。各クラブの番記者にここまでの評価と残されたシーズンでの現実的な目標をアンケートした。

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浦和レッズ
今季成績(11月9日時点):8位(勝点42/12勝6分9敗)、残り7試合

【当初の目標】来季のACL出場権獲得と得失点差二ケタ
【今季ここまでの評価】62点/100点

【採点理由】
 今季、禁断の4バックに挑むなか、適正の見極めや戦術浸透に苦慮。それでもJ屈指の陣容でなんとか勝点を積み上げた。しかし6節・柏に0−4、9節・名古屋に2−6と記録的な大量失点。14節・C大阪に0−3、17節・川崎に0−3と完封負け。さらに19節・横浜FC戦からFC東京、名古屋と3連敗し暗雲が立ち込めた。

 この苦境に負けず、大槻毅監督のブレない粘り腰でここ6戦3勝3分けの負けなしと復調。遅ればせながら、堅守をベースに敵陣内で速攻を繰り出すサッカーを表現でき、内容と結果が伴ってきた。またMF柴戸海、MF汰木康也ら若手が台頭。加えて、GK西川周作、DF槙野智章、FW武藤雄樹、FW興梠慎三ら“ミシャ”時代から活躍する30代の存在感が光っている。

 必要以上に勝利と結果を求められ、かつ 選手を育てるという難しいミッションを課せられる大槻毅監督。来季ACL出場権獲得にむけ、ここからが本当の勝負となる。
 
【注目の一戦】第33節・川崎フロンターレ戦
 ぶっちぎりの川崎に相手にどこまで肉薄するか試金石となるゲーム。また今季限りで引退するMF中村憲剛のホームラストゲーム。空気を読まない“悪役ぶり”を演じられるか。

【終盤戦のベストシナリオ】
 目指すは怒涛の7連勝。現在、勝点「42」の暫定8位。目標とする来季ACL出場権獲得を踏まえると現在2位・G大阪とは勝点「10」差。プレーオフ進出となる3位・名古屋とは勝点「7」差。数字的に厳しい見方もあるが、諦めるにはまだ早い。

 今後の対戦カードをみると横浜、G大阪、鹿島、川崎と上位との対戦が残っている。引き分けも許されない緊張状態は続くが、勝てば勢いづく。懸念はここ5試合、メンバーがほぼ固定していることだ。

 次節・横浜戦から9日間3試合の強行軍を、厚い選手層と5人の交代枠を使いながら、いかに乗り切るかがポイントだ。また9年連続2桁ゴールに王手をかけるFW興梠、リーグ11点を挙げてチーム得点王ながら、ベンチスタートが続くFWレオナルド、さらにポストプレーが多いFW杉本健勇、この3人のゴールラッシュに期待がかかる。

文●佐藤亮太(レッズプレス!!)