今夏にビジャレアルへレンタル移籍を果たした久保建英は、ここまで公式戦全試合に出場(ラ・リーガ9、ヨーロッパリーグ3)。1ゴール・3アシストを記録している(すべてEL)。

 だが、とりわけシーズン序盤は途中出場のみ、しかも試合終盤での投入ばかりだったことから、保有元であるレアル・マドリー寄りのメディアは、ウナイ・エメリ監督の起用法を糾弾。「久保の獲得を熱望したくせに、使わないとは何事か」と試合の度にこき下ろした。

 ただ、当初は起用に慎重だった指揮官が、ELが開幕して以降、国内リーグ戦がレギュラー組、ELがバックアッパー中心と、ローテーションを採用しているため、久保の出場時間は一気に増加。その欧州カップ戦の舞台では、3試合連続で結果を残したことで評価が上がっている。

 そんななか、「それ見たことか」とエメリ監督への批判の手を緩めないメディアも少なくない。マドリー専門メディアの『Defensa Central』もそのひとつだ。直近のヘタフェ戦では、4分の出場に終わったことで「エメリによるマドリディスタへ侮辱。許されない」と辛辣だった。

 その『Defensa Central』は現地時間11月15日、「ビジャレアルへの久保のレンタルについて、この3か月で受け取った唯一の良いニュース」という見出しで記事を掲載。「クボの価値はまったく下落していない」と伝えた。

「タケフサ・クボは、レアル・マドリーの素晴らしい宝石のひとつだ。クラブは日本人に大きな自信を持っており、彼がすぐにファーストチームの重要なプレーヤーになることを望んでいる。しかし、ビジャレアルでの役割が小さいため、不快感を持っていることを我々はここ数か月伝えてきた。

 それでも、その状況をやや和らげるという事実がある。“イエローサブマリン”に移籍して以来、クボの市場価値は1ユーロも下がっていない。3000万ユーロ(約37億5000万円)のままだ。これは、シーズン序盤にエメリがほとんど起用しなかったにもかかわらず、クボが評価を落していないことを示している」

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 そして、「彼がプレーするようになったのは事実だが、それでもまだ不十分だ」と記事は指摘。「ビジャレアルのようなチームでクボがプレーするのは、議論の余地はない。実際、(移籍専門サイトの)『Transfermarkt』によると、彼はクラブで市場価値が最も高いプレーヤーだ」として、こう続けている。

「彼は日本選手の市場価値で1位にランクされ、2001年に生まれたプレーヤーの中で4番目にランクされている。ルーカス(トッテナム)、ベルナルデスキ(ユベントス)、ドグラス・コスタ(バイエルン)、サラビア(パリ・サンジェルマン)、ガレス・ベイル(トッテナム)などを上回るクボよりも市場価値の高い右ウイングは、地球上に23人しかいない」

 久保の市場価値の高さを引き合いに、ビジャレアルとエメリ監督を皮肉った同メディア。ただ、現実はローテーションの中でしっかりと出番を得ており、指揮官も本人も気に留めてはいないだろう。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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