セリエA前節でナポリに0-1と敗れたボローニャは、昨シーズンからリーグ戦で40試合連続失点という不名誉な記録を続けている。

 当然、守備改善が課題と議論される中、しばしば話題となるのが、冨安健洋を右SBからCBにコンバートしたことだ。本職ではあるが、昨シーズンの冨安がイタリア挑戦1年目で評価を高めたのは、右SBとしてのことだった。

 だが、ボローニャ専門サイト『tuttobolognaweb』によると、クラブOBのマルチェッロ・カステッリーニは、イタリア『Repubblica』で「適応しているんじゃない。あれが彼の役割だ」と太鼓判を押している。

「ただ、あのポジションでは、90分の中で一度でも気を抜くとすべてを台無しにしてしまうというだけだよ。ミスの余地をなくす必要がある」

 カステッリーニは以前も『Gazzetta dello Sport』紙で、冨安の気質やビルドアップ能力を称賛。CBとして通用すると評価し、SBとして以上のパフォーマンスを見せるようになると期待を寄せていた。
 
 そのカステッリーニは、ボローニャの失点の多さについて「集中や個々のミスの問題が明白な理由」と指摘している。

「ボローニャは守備でも主役となれるチームだ。ハイプレスをうまくかけられる。だが、ペナルティーエリアの中が問題なんだ。そこで個々がミスすることが多い。ナポリ戦のダニーロのようにね」

 さらに、集中力については、カステッリーニは「シニシャ・ミハイロビッチ監督が取り組んでいるのは当然。彼はそれができる監督だ」と続けている。

「だが、技術や戦術を向上させるよりも、精神的なきっかけをつくるのはより難しいことなんだ」

 守備の国イタリアで失点が続けば、成績への影響が避けられない。ボローニャは7節を終えて14位と下位に甘んじている。次節、吉田麻也が所属するサンプドリアとの一戦で、今シーズン初のクリーンシートを達成できるだろうか。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部