インターナショナルウイークによる中断明けの初戦で、日本代表MF久保建英が所属するビジャレアルはいきなりの大一番を迎える。

 現地時間11月21日に開催されるラ・リーガ第10節で、本拠地エスタディオ・デ・ラ・セラミカに、4位のレアル・マドリーを迎え撃つのだ。暫定ながら2位につけるホームチームにとっては、差を広げたい一戦だ。

 今夏にマドリーからレンタルで加入している久保にも注目が集まる戦いでもある。ここまで公式戦全12試合に出場して1ゴール・3アシストをマークしているサムライ戦士の古巣戦での起用法は、現地メディアでも小さくない話題となっている。

 そんななかで、日本代表MFの現状を改めて語ったのは、ビジャレアルを率いるウナイ・エメリ監督だ。19歳の起用に関して慎重な姿勢を崩さないバスク人指揮官は、スペイン紙『Marca』のインタビューで、「彼には彼のプロセスがある」と主張した。

「一方はビジャレアルでの道、もう一方はクボ自身の道だ。そして、我々全員が望んでいるのは、ビジャレアルがクボの成長から恩恵を受け、クボがビジャレアルから恩恵を受けることだ。彼は我々とともにヨーロッパリーグでもデビューし、常にチームとの責務や関わり合いを示してきた」
 
 さらに「私は日々、彼や彼の仕事ぶりにとても満足しているよ」と語ったエメリは、久保の起用法に関して一部のスペイン・メディアから批判を浴びることも少なくないが。だが、そんな指揮官を支持したのは、ビジャレアルの守護神セルヒオ・アセンホだ。

 31歳となって円熟味も増してきたベテランGKは、スペインのデジタル紙『EL ESPANOL』の取材で、「メディアから過度な注目を集める久保をどう思うか?」と問われ、こう切り返している。

「監督は、いつもこう言っているんだ。3つのコンペティションを戦う我々には、多くの試合が待ち受けている。だから、全ての選手が必要であり、全員にプレーする時間がある、と。当然、クボは重要な選手であり、他の選手とは異なるものを持っているが、彼には長い道のりが待っている。

 正直なところ僕は実際に関わるまで、彼のパーソナルな部分を知らなかった。けど、久保は完璧にチームに適応している。あの少年はラ・リーガで自分の道を切り拓くことを、とても楽しんでいるし、いつも笑顔で、あらゆることに対して準備ができている。彼の一番良い部分は、何事にも熱意を持って取り組み、最善を尽くしているということだ」

 好調の“イエローサブマリン(ビジャレアルの愛称)”で確実にステップを踏んでいる久保。チームメイトや首脳陣からも認められる若武者はマドリーとのビッグマッチで、自らの成長ぶりを見せつけられるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部