タケ・クボ(久保建英)が保有元のレアル・マドリーとの試合で、4分という短い出場時間ながら輝きを放った。

 89分に投入された時は時間稼ぎの交代と思われたが、その見立ては現実とかけ離れていた。実際、試合後にウナイ・エメリ監督は終了間際で打った「勝負の一手」だったと明言している。

 そしてタケはその指揮官の期待に応えた。なかでも最大のハイライトは相手GKと1対1となった場面。決まれば、勝ち越しゴールというプレーだったが、角度のないところで対峙するのはゴールマウスで高いプレゼンスを発揮し、シュートコースを限定する能力に長けたティボー・クルトワだ。この決して簡単ではない局面で、タケは切り返しから利き足でない右足でシュートという選択をした。その狙いは良かったが、肝心のシュートがミートせず、戻ってきたナチョに当たり好機を逸した。

 タケはその直後にもリターンパスを受けてゴール前に向かってドリブルしようとしたところをトニ・クロースに後ろから倒され、相手のイエローカードを誘発。限られた出場時間で、関わった2つのプレーにおいていずれも相手守備陣に脅威を与えるアプローチを見せた。困難な状況で、高い意気込みをプレーで体現したのは評価に値する。

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 試合後、エメリ監督もタケにこう称賛の言葉を送った。

「われわれが求めていることをちゃんと理解している。常にチームを助けようという意欲を持ってプレーし、様々な形で貢献を見せる。タケの取り組む態度、パフォーマンスに満足している」

 次戦は26日、マッカビ・テルアビブとのアウェーゲームだ。ヨーロッパリーグはタケがレギュラー格として起用されているコンペティションであり、指揮官の発言も踏まえれば、スタメンでの出場はかなり有力と言えそうだ。

文●ハビエル・マタ(アス紙ビジャレアル番)
翻訳●下村正幸