[J1第29節]川崎5-0G大阪/11月25日/等々力
 
【チーム採点・寸評】
川崎 7.5
引き分け以上で優勝が決まる状況だったチームは、らしいゴールラッシュで2年ぶり3度目の栄冠!! 敗れた前節の大分戦から気を引き締め直し、改めて戦う姿勢、攻める姿勢を貫いた。クリーンシートで勝利した点も見逃せず、攻守一体となって2位のG大阪を退けた。残り4試合を残してのリーグ優勝は歴代最速であり、さらに最多勝点、最多勝利と、記録尽くめの戴冠である。歴史に名を残すチームと言えるだろう。
 
MOMは足を痛めながらハットトリックの活躍を見せた家長。先制点のL・ダミアン、その先制点をアシストした登里、2アシストの三笘らも大一番で輝いた。
 
【川崎|採点・寸評】
 GK
1 チョン・ソンリョン 7
後半アディショナルタイムにはパトリックのシュートをセーブ! それ以外のシーンでも守護神として安定した出来で、クリーンシートに大きく寄与。
 
DF
13 山根視来 6.5
後半には惜しいミドルを放つ。この日も攻守にアップダウンを繰り返し、優勝を決めたチームを下支えした。自身は初のリーグ制覇。
 
4 ジェジエウ 6.5
大分戦は出場停止だった男は、そのエネルギーをぶつけるかのような力強い守備を披露。前半に一度、クリアを空振りしてしまったが、それ例外のシーンでは快足を飛ばして裏に出たボールをカバー。G大阪の攻撃を撥ね返した。
 
7 車屋紳太郎 6.5
大分戦に続き、CBとして先発出場。出場停止だった同郷の先輩・谷口の穴をキッチリ埋め、マッチアップしたパトリックを抑えた。
 
2 登里享平 7
L・ダミアンにピタリと合わせたクロスは見事!! チームに重要な先制点をもたらした。その後もバランサーとして働きながら、周囲への指示も実に的確。73分の家長のゴールの起点にもなり、今季のパフォーマンスを象徴するような活躍だった。

MF
6 守田英正 6.5
チームのバランスを取り、時には相手守備を切り裂く糸を引くようなパスも供給。チーム3点目の家長のゴールは中盤で彼が粘ってボールをつないだからこそ。88分のスルーパスも素晴らしかった。今季、取り組み続けたアンカーとしてさらなる成長を示す。
 
25 田中 碧 6.5(90+4分OUT)
ダイナミックに動き続け、チームのエンジン役として機能。プレースキッカーとして家長の得点を導き、後半も幾度となく相手ゴールへ迫った。終盤には矢島のシュートを頭にかすめてクリア。この日も勝利への欲求が色濃く出た。

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MF
10 大島僚太 7(86分OUT)
キャプテンマークを巻いてプレー。川崎の攻撃は、ほぼこの司令塔を経由していたと言っても過言ではなく、チームの快勝につなげる。“川崎らしさ”を体現し続けた。
 
FW
41 家長昭和博 8.5(83分OUT)
先発として3試合ぶりの出場を果たすと、サイド、中央を自在に動き回って攻撃に変化を加える。そして圧巻のハットトリック! 試合後には左足を痛めていたことも分かり、無理を押しての出場での結果と考えれば目頭が熱くなるパフォーマンスだった。指揮官は「背中で見せる選手、結果で見せる選手。改めて敬意を払います」と称讃。
 
18 三笘 薫 7.5(86分OUT)
序盤こそマッチアップした高尾に止められるシーンがあったものの、時間を経るごとにエンジン全開で自慢の突破力を存分に活かした。49、73分には家長のゴールを連続アシスト。快勝に貢献した。
 
9 レアンドロ・ダミアン 7.5(83分OUT)
前線に力強さを加えると、22分には登里の好クロスに合わせて貴重な先制点をマーク。45分には右からのCKに頭で合わせて家長のゴールをアシスト。73分の家長の得点にも絡み、大事なゲームでチームに流れを引き寄せた。
 
交代出場
FW
11 小林 悠 6(83分IN)
チャンスを決め切れずとも、90分には旗手へ好パスを送り、齋藤のゴールを導く。試合終了直後には話していた通り、いの一番に中村憲剛と熱い抱擁をかわした。
 
FW
30 旗手怜央 6(83分IN)
小林のパスを受けて右サイドを抜け出すと、シュートはGKに弾かれるも、そのこぼれ球が齋藤のゴールにつながる。ひと仕事こなした。
 
MF
19 齋藤 学 6.5(86分IN)
10分弱の出場で1ゴール。旗手のシュートをGKが弾いたところにしっかり詰めて締めの5点目を決めた。
 
MF
14 中村憲剛 ―(86分IN)
大島との交代でキャプテンマークを巻いてピッチへ。チャンスと見るやゴール前に走り込むなど溌溂としたプレーを見せ、ラストシーズンで自身三度目のリーグ制覇を果たす。
 
MF
8 脇坂泰斗 ―(90+4分 IN)
エネルギーを使い切った田中に代わって試合終了間際に登場。積極的に仕掛けて歓喜の瞬間をピッチで迎えた。
 
監督
鬼木 達 7.5
大分戦の敗戦からしっかりチームをマネジメント。攻める意識を再度徹底させ、快勝へとつなげた。監督就任から4年連続でのタイトル獲得で、記録尽くめの戴冠。素晴らしき手腕だった。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
G大阪 5
中2日、アウェー連戦と厳しい日程も入りは悪くなかった。しかし、22分に先制点を奪われると、前半終了間際にセットプレーからも失点。川崎の優勝を阻むには勝つしかなかったため、前に出たところを後半は攻められた。0-5での完敗。天皇杯でリベンジのチャンスを得られるか。

【G大坂|採点・寸評】
GK
1 東口順昭 5.5
5失点しただけに、評価は難しいところだが、彼がいなければさらに失点は増えていたはず。鋭いセービングは何度も見せた。

DF
3 昌子 源 5
先制点はL・ダミアンに、キム・ヨングォンとの間に上手く入られ、最終的に目の前で決められた。さらに2失点目のシーンではL・ダミアンに競り負ける。粘り強い対応もあったが、5失点は守備リーダとして悔いの残る結果だろう。
 
4 藤春廣輝 5
後半は前に出たため、背後のエリアをカウンターで使われた。その分、攻撃面で仕事を果たしたかったが、奏功せず。


 
 
19 キム・ヨングォン 5
序盤こそ力強く川崎の攻撃陣に対応していたが、後半はその勢いを抑えきれず。カバーも間に合わず、失点を止められなかった。

27 髙尾 瑠 5(84分OUT)
立ち上がりは三笘のドリブル突破を阻むなどまずまずの出来。しかし、徐々に後手を踏むシーンも。攻撃面にも上手く絡めなかった。

MF
10 倉田 秋 5(69分OUT)
宇佐美やパトリックと有機的に絡んで攻撃を構築したかったが、守備に追われる時間が長かった。持ち味を発揮できないまま交代。

14 福田湧矢 5(74分OUT)
先制点を奪われたシーンは、中央をケアしていた分、登里にクロスを上げられてしまった。前半に迎えたセンタリングが抜けてきたチャンスも、シュートを打ち切れず。


 
MF
21 矢島慎也 5
山本が交代で下がった後は、中盤でパスを散らしながら自らゴール前へ。終了間際には惜しいシュートもあっただけに、もう少し早い時間から川崎ゴールに迫りたかった。

29 山本悠樹 5(69分OUT)
タイミングの良いサイドチェンジや視野の広さは評価されて然るべき。ただ、守備面では最終ラインの防波堤になれず。

FW
18  パトリック 5.5
ハイボールをヘッドで味方につなぎ、力強いドリブルで川崎ゴールに迫る。プレーが荒くなってしまう部分はあったが、得点への想いは感じられた。

33 宇佐美貴史 4.5(69分OUT)
中盤に下りながらボールを引き出してリズムを作ろうと奮闘。だが、川崎の素早いプレスを掻い潜れず、シュート0本のまま交代。エースとしてチームを救えず。

 
交代出場
FW
39 渡邉千真 5.5(69分IN)
相手エリアの脇の部分でボールを引き出しながら状況の打開を図った。クロスからチャンスを作るなど川崎の隙を覗う。

MF
26 奥野耕平 5(69分IN)
ボランチとして出場しつつ、途中からはSBとしてもプレー。ただ川崎の勢いを止め切れなかった。

FW
34 川﨑修平 5(69分IN)
左サイドから攻撃を仕掛けたかったが、なかなか良い形でボールを持てず。アピールとはいかなかった。

FW
30 塚元 大 5(74分IN)
4失点目を奪われた直後にピッチへ。逆サイドの川崎らとともに流れを変えたかったが、仕事はできず。
 
FW
38 唐山翔自 −(84分IN)
最後の交代カードとして登場。しかし時間が限られ、シュートを打つことはできなかった。

監督
宮本恒靖 5
川崎の優勝を阻むには勝つしかない状況と、難しい舵取りを求められる。入りこそ悪くなかったが、2点ビハインドで迎えた後半は、相手の攻撃に歯止めをかけられなかった。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)