ディエゴ・マラドーナが亡くなり、多くのサッカー関係者が哀悼の意を表す中でよく聞かれる表現が、彼とボールが相思相愛だったということだ。

 ベンフィカを率いるジョルジュ・ジェズス監督は、そのボール、サッカーに対する情熱こそが、マラドーナを特別な存在にさせていたと話している。そしてそれは、近年のサッカー界をけん引してきたリオネル・メッシとクリスチアーノ・ロナウドも、遠く及ばないほどだという。

 スペイン紙『MARCA』によると、ジェズスは「マラドーナはペレと並び、史上最高の選手だった。その天賦の才からだけでなく、示し方からもそうだった。それが違いとなっていたんだ」と語っている。

「ディエゴは世界的なトップだったが、ゲームへの、サッカーへの情熱が凄かった。サッカー選手であるために、すべてを持って生まれてきたんだ。つくられた製品じゃないんだよ。ボールに対する愛情や感情さ。今の世界最高のふたりでも、C・ロナウドは少し(の情熱)で、メッシは全くない。全く情熱がない」

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 ポルトガルの名将は「メッシは偉大な選手だ」と前置きしたうえで、「ただわれわれが話しているのは、人生や情熱とはどういうことかというものだ」と続けた。

「ゲームとサッカーへの情熱を持っているかということだよ。マラドーナはほかと比べても傑出していたと思う」

 もちろん、メッシもC・ロナウドも計り知れない情熱をサッカーに抱いているに違いない。そうでなければ、これほど長きにわたって人々を魅了することはできないはずだ。

 そのうえで、ジェズスにとって、マラドーナのサッカーに対する思いは格別だったということだろう。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部