2020年の名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、4月に『サッカーダイジェスト』本誌にて行なった「Jリーグ歴代ベストイレブン」企画の記事を紹介する。本日、FC琉球退団を発表した小野伸二が選んだマイベストイレブンは――。

記事初掲載:2020年5月15日

【小野伸二PHOTO】波瀾万丈のキャリアを厳選フォトで振り返る 1997〜2020

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 4月23日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代ベストイレブン」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に“マイベストイレブン”を選んでもらっている。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。ここでは、日本最高峰の天才MF、小野伸二の“マイベストイレブン”を紹介しよう。

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 2年前にも同様の企画で答えましたが、その時と顔ぶれは変わりませんね。選びたい選手はたくさんいるので悩みましたが……やっぱりこの11人になる。改めて僕が考えるベストイレブンを紹介します。

 この11人は、”視線を釘付けにする”というか魅せるサッカーをコンセプトに選びました。状況に応じて個々が的確に判断を下すなど、即興性の高いサッカーで相手を圧倒できる。とにかく重視したのは”魅せる”ことです。
 
 中盤を厚くした3−6−1システムの1トップはタカ(高原)で決まり。彼は日本で唯一のゴールゲッターと呼ぶに相応しい選手だと思っています。そしてトップ下には、“チームを勝たせる”ことができるヒデさん(中田)がいて、その後ろでラモスさんがチーム全体をコントロールする。

 最も思い入れのある選手を挙げるなら、ラモスさんですね。小さい時からずっと、そのプレーに魅力されてきましたから。

 憧れの人の両脇を固めるのが”サッカーを知っている”名波さんと、ここぞという時のボール奪取力が凄いイナ(稲本)。名波さんは安定感抜群のゲームコントロールが魅力で、イナは奪ってからの持ち出しもピカイチです。

 中盤は、俊さん(中村)とヒデさんの位置を替えてもいいかな。でも、正直このメンバーであれば、誰がどのポジションでもプレーできると思う。みんながどんどんポジションチェンジを繰り返しながら、人とボールがよく動いて、ポゼッションしながら攻め込んでいく。僕も入って一緒にプレーしたい気持ちもあるけど、これだけのメンバーが揃っていれば、見ているだけでも楽しいでしょうね!
 
 最終ラインには、守備力だけでなく、攻撃に厚みをもたらすことができる選手を選びたい。そうなると、トゥー(闘莉王)は外せないかな。DFとして必要な要素をすべて持っているし、攻撃センスも抜群。タカを押しのけて1トップに入っても、全然違和感ないでしょ(笑)。さらに、ビルドアップの上手い福西さんをボランチではなく、3バックの一角で起用したら、面白いかも。効果的な組み立てをしてくれそう。

 GKは、僕の中では一択。能活さん(川口)は最高の守護神です。その凄みを感じたのは中学生の時で、静岡県の高校選抜と中学選抜チームの合同合宿があって、当時から能活さんは練習や試合前の準備、すべてが一流でした。高校(清水商高/現・清水桜が丘高)の大先輩ですし、能活さん以外は考えられないですね。

 改めて、この顔ぶれを見てみれば、本当にサッカーを熟知している選手ばかりが揃っているな、と。試合展開に応じて、放っておいても適切なポジションを取って、お互いに指示を出し合う。そうすれば自ずと攻守のバランスも整うはず。
 
 だから、監督はいらないかなと思ったりもしますけど、もしかしたら、ピッチ上では試合中、ずっと言い争っているかもしれない(笑)。そこを上手く締めてくれるのが、ギド(ブッフバルト監督)。個性的なメンバーが集まった時こそ、チームの雰囲気を良くしてくれるようなカリスマ性のある監督が必要かなと思います。

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PROFILE
小野伸二 おの・しんじ/79年9月27日生まれ、静岡県出身。175㌢・74㌔。Jクラブでは浦和、清水、札幌、琉球で活躍し、海外での実績も豊富な稀代のボールマジシャン。その超絶技巧でファンを魅了する。2020年12月25日に琉球退団を発表した。

※『サッカーダイジェスト』2020年5月14・28合併号より一部、加筆・修正して転載。

構成●サッカーダイジェスト編集部

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