12月22〜26日の5日間に渡って行なわれてきた、東京五輪に向けたU-23日本代表候補のトレーニングキャンプ。その最終日となる26日に、関東大学選抜との練習試合(45分、45分、30分の3本)が開催された。

 今回の合宿では、これまで主体だった3バックではなく、ゲーム形式のトレーニングから一貫して4-2-3-1を採用。この試合でもそのシステムで臨んだ。

 ボランチとトップ下、CBとSBなど複数のポジションがこなせる選手が少なくないなか、招集メンバー23人(広島のDF東俊希が怪我で途中離脱)がどのポジションで起用されたのかを見ていこう。
 
 まず1本目のスタメンは、GKは沖悠哉(鹿島)。最優ラインは、右から森下龍矢(鳥栖)、渡辺剛(FC東京)、町田浩樹(鹿島)、左SBには中盤が本職の高嶺朋樹(札幌)が起用された。ダブルボランチは金子大毅(湘南→浦和)と安部柊斗(FC東京)で、2列目は右から金子拓郎(札幌)、渡辺皓太(横浜)、相馬勇紀(名古屋)。1トップには、一美和成が入った。

 この1本目は関東大学選抜のプレッシャーの前に、なかなかビルドアップがうまくいかず、いい形を作り出せない。右SBの森下が積極的な攻め上がりを見せ、右サイドは活発だったが、逆サイドは相馬がドリブルで仕掛ける場面も少なく、敵陣を崩せず。それどころか攻め込まれる場面も少なくなく、あわや失点というピンチもあった。

 インターバルを挟み、2本目開始時の交代はGKのみ。沖に代って波多野豪(FC東京)がゴールマウスを守り、トップ下の渡辺とボランチの安部がポジションを入れ替えて臨む。すると8分に一列上がった安部のパスを受けた一美が左足でネットを揺らし、ようやく先制点。だが、15分まで計60分間プレーした「第1グループ」が奪ったのはこの1点のみで、不満の残る結果となった。
 2本目15分にGK以外を総入れ替えしたメンバーは、DFラインが右から中村帆高(FC東京)、橋岡大樹(浦和)、瀬古歩夢(C大阪)、古賀太陽(柏)。田中駿汰(札幌)と齊藤未月(湘南→ルビン・カザン)でボランチを組み、2列目は右から浅野雄也(広島)、郷家友太(神戸)、前田大然(横浜)、CFには上田綺世(鹿島)が配された。

 この「第2グループ」になってわずか4分後に浅野のCKから橋岡がヘッドで合わせて2点目を奪うと、その後もボールを完全に支配。上田や前田が立て続けに好機を迎えるが、決めきれない。だが、齊藤を中心に敵ピンチの芽は摘み、ほとんどチャンスを作らせなかった。

 最後の3本目は、GKのみを交代。波多野が下がり、大迫敬介(広島)が入った。最後は地力の差を見せつけ、17分に右サイドから浅野が送り込んだパスを郷家が右足で決めて3点目を奪うと、終了間際にも瀬古のゴールで加点。4−0で試合を終えている。

 結果的に4ゴールを奪ったものの、とりわけ「第1グループ」はチャンス自体が作れず、即席チームを相手に苦戦を強いられた。課題の残る内容だったと言わざるを得ない。

取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)