予期せぬ異論が飛び出した。

 今月22日に行なわれたラ・リーガ第15節のバジャドリー戦で、バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWのリオネル・メッシはクラブ通算644ゴール目をゲット。これによって、“ブラジルの王様”と称えられたペレが1956年から1974年にかけてサントスで記録した同一クラブにおける最多得点記録(643点)を更新した。

 17歳でプロキャリアをスタートさせて以来、約16年間で打ち立てた金字塔。46年間も記録を保持していたペレも、「我々のように長い間同じクラブを愛し続けるというストーリーは、残念ながらサッカー界ではますます稀なものになっていくだろう。とても尊敬するよ」とメッシへの敬意を表わし、大きな話題を集めた。

 だが、この偉大なゴール記録に思わぬ“クレーム”が入った。その主はペレがレコードを打ち立てたブラジルの名門サントスである。

 各国メディアでメッシの偉業を称えるニュースが流れる中で、サントスは公式サイトで「メッシの歴史的な記録は、最も偉大なものであるはずの『クラブでの総ゴール数』を無視している」と真っ向から反論したのである。
 
 サントスはペレがクラブで決めたゴール数が「643」ではなく、非公式となる親善試合なども含めると「本当は1091になる」と集計方法に苦言を呈したうえで、“サッカーの王様”がいかに偉大かを強調した。

「親善試合などで決めた448ゴールは、他の試合よりも価値が低いのだろうか。いま無視されている448ゴールの中には、主要クラブから奪ったゴールも存在する。リーベル・プレート、ボカ・ジュニオルス、レアル・マドリー、ユベントスがそうだ。さらにペレはメッシが所属するバルセロナとの試合でも4試合で4ゴールを奪っている。

 一部のアナリストは、親善試合で奪った448ゴールが弱小クラブやそのような地域のクラブだったと主張している。しかし、これらの試合では公式のユニホームを着用し、公式のルールに従って、スコアシートも残っている。これは国際サッカー連盟(FIFA)が課している規則の1つだ」

 さらに「そもそも対戦相手の強さなど主観的な属性を考慮することは、統計データを編集する際に理想的ではない。数字は絶対的だ」としたサントス。この意見に、互いに称え合ったペレやメッシは何を思うだろうか。

【動画】華麗に決めたゴラッソ! メッシのバルセロナでの通算644ゴール目はこちら

構成●サッカーダイジェストWeb編集部