トッテナム・ホットスパーのガレス・ベイルのエンジンがなかなかかからない。

 レアル・マドリー時代から引きずっていた膝の故障の回復が長引き、開幕に出遅れたというエクスキューズはあるにせよ、ここまで3つのコンペティションを通じて出場したのはわずか11試合で、得点は3ゴール。プレミアリーグのプレータイムは、わずか160分に留まる。

 故障癖も相変わらずで、今シーズンの3点目を決めたカラバオ・カップ準々決勝のストーク・シティ戦(トッテナムが3−1で勝利)でもコンディション不良を訴え、前半だけで退いている。
 
 この状況をだれよりも不安げに見守っているのが、他でもないレンタル元のレアル・マドリーだ。

 2020年夏にジネディーヌ・ジダン監督と喧嘩別れする形で去って行ったのは周知の通り。R・マドリーとしては勝手知ったる古巣への帰還をきっかけに本来のプレーを取り戻し、そのまま1年後の完全移籍か、あるいは市場価値が高まった段階での売却を考えていたが、その目論見が完全に崩れてしまっている。

 R・マドリーとの現行契約は2022年夏まで。このままでは1年間のレンタル期間満了後の復帰の公算が強まるのは避けられない。

 2021年の夏、キリアン・エムバペ(パリSG)やアーリング・ハーランド(ボルシア・ドルトムント)ら大物FWの獲得を目指すR・マドリーにとっては、ファイナンシャル・フェアプレーの問題もある。

 その中で3000万ユーロ(約37億5000万円)に達するベイルのサラリーは足かせ以外の何物でもない。R・マドリーの関係者は一刻も早いベイルの復活を心待ちにしている。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部