久保建英(ビジャレアル/スペイン)――40点(やや不満が残る)
【2020-21シーズン成績】
ラ・リーガ=13試合・0得点・0アシスト
ヨーロッパリーグ=5試合・1得点・3アシスト
コパ・デル・レイ=1試合・0得点・0アシスト

 マジョルカでブレイクし、数々のオファーが舞い込むなかで移籍を選択したビジャレアルで苦しんでいる。13試合に出場しているラ・リーガでの先発はわずか2試合で、下部組織上がりのジェレミ・ピノが台頭もあって直近3試合は出番なし。ウナイ・エメリ監督が「結果を残せない選手をずっと使い続けることはできない」と語ったように、“試用期間”は終わり、現状の序列は「両ウイングの3番手」。冬の移籍市場での退団も取り沙汰されている。

 全5試合で先発したヨーロッパリーグでは1ゴール・3アシストをマークしたものの、リーガでは目に見える結果を残せず。期待値を考えれば、マイナス評価をつけざるを得ない。

乾貴士(エイバル/スペイン)――50点(可もなく不可もなし)
【2020-21シーズン成績】
ラ・リーガ15試合・0得点・0アシスト
コパ・デル・レイ=0試合・0得点・0アシスト

 ホセ・ルイス・メンディリバル監督の信頼を取り戻し、フィードプレーヤーではチームトップタイの14試合に先発出場。武藤嘉紀の加入も刺激になったのか、精彩を欠いた昨シーズンに比べて積極的に仕掛ける場面も増え、キレ自体も悪くなかった。

 それでも、及第点を与えなかったのはゴールに絡む決定的な役割が果たせなかったから。これだけチャンスをもらいながら、得点もアシストもゼロはいただけない。同じくドリブラーのブライアン・ヒルがブレイクしているだけに、後半戦は目に見える結果を残したい。
 
柴崎岳(レガネス/スペイン2部)――60点(及第点の出来)
【2020-21シーズン成績】
ラ・リーガ2部=16試合・1得点・2アシスト

 19節終了時点で16試合に出場、欠場したのは日本代表戦への招集を受けた時のみと主力としてプレー。攻守のリンクマンとして4位につけるチームに不可欠な存在ではある。とはいえ、無難なパフォーマンスに終始する試合も少なくなく、圧倒的なプレゼンスは発揮したとは言い難い。戦いの場が2部ということを考えれば、求められるのはゲームを支配するぐらいの活躍のはずで、期待も込めて及第点に留めた。
 
鎌田大地(フランクフルト/ドイツ)――80点(とてもよくやった)
【2020-21シーズン成績】
ブンデスリーガ=12試合・2得点・6アシスト
DFBポカール=1試合・0得点・0アシスト

 プレースキックを含む質の高いパスを武器に、リーグ2位タイの6アシスト(13節終了現在)を記録。ドリブルによる揺さぶりも冴えた。さらに10節のドルトムント戦で秀逸な飛び出しからゴールを奪うなど、崩しとフィニッシュの局面で“違い”に。得点ランキング3位タイのアンドレ・シウバとともに、フランクフルトの攻撃を牽引している。

 ウインターブレイク前のラスト2試合で先発から外れたが、これは1月の過密日程を見据え、鎌田と同タイプのアミン・ユーネスに試合勘を養わせておきたいという指揮官の狙いから。ドイツ代表歴を持つそのアタッカーに加え、好調のアイメン・バルコクに付け入る隙を与えないために、昨シーズンからの持ち越し課題であるリーグ戦での得点を増やしたいところ。

堂安律(ビーレフェルト/ドイツ)――70点(よくやった)
【2020-21シーズン成績】
ブンデスリーガ=13試合・2得点・2アシスト
DFBポカール=1試合・0得点・0アシスト

 開幕当初は4−3−3のインサイドハーフを務め、現在は不動の右ウイングとして攻撃の生命線になっている。軽やかなステップワークや柔らかいボールタッチを活かしたドリブルは、初挑戦のブンデスリーガでも十分に通用。4節には王者バイエルンから嬉しい初ゴールを奪い、10節マインツ戦では1ゴール・1アシストと出色のパフォーマンスで勝利の立役者になった。

 また、守備時の献身的な働きも特筆に値。サイズの劣勢をモノともせず、デュエルの勝利数はリーグ5位の161回に及ぶ。チームメイトのDFアモス・ピーパーがマインツ戦後、地元紙『ヴェストファーレン・ブラット』で「どんどん良くなっている。律は違いを生み出せる」と激賞していたように、今後のさらなる活躍にも期待できそうだ。
 
遠藤航(シュツットガルト/ドイツ)――100点(申し分なし)
【2020-21シーズン成績】
ブンデスリーガ=13試合・0得点・2アシスト
DFBポカール=2試合・0得点・0アシスト

 開幕からハイパフォーマンスを継続的に披露し、昇格クラブを上位に押し上げる原動力になっている。抜群の危機察知能力や出足の鋭い寄せでカウンターの芽を摘み、セカンドボールへの反応もピカイチ。なにより素晴らしいのはデュエルの強さで、その勝利数はリーグトップ(211回)を誇る。

 伝統的に1対1へのこだわりが強いドイツで、180センチにも満たないMFがこれほどのスタッツを残しているのはセンセーショナルでしかない。一方で、攻撃の貢献も見逃せない。素早い切り替えから質の高いパスを出せば、ここぞというタイミングでバイタルエリアまで攻め上がって崩しに絡む。フライブルク指揮官(クリスティアン・シュトライヒ)の「強豪クラブが注目している」という言葉も頷ける充実ぶりだ。
 
遠藤渓太(ウニオン・ベルリン/ドイツ)――50点(可もなく不可もなし)
【2020-21シーズン成績】
ブンデスリーガ=6試合・1得点・0アシスト
DFBポカール=1試合・0得点・0アシスト

 ツキがなかった。プレシーズンマッチで負った怪我で開幕2試合を欠場。初先発の7節ビーレフェルト戦ではシェラルド・ベッカーの横パスに合わせて初得点を挙げるも、筋肉系のトラブルで途中交代→約3週間の離脱を余儀なくされた。自身が良い流れに乗れない一方で、チームは下馬評を覆して上位進出。11節のバイエルン戦で戦列に戻った遠藤に、ふたたびスタメン出場のチャンスは訪れていない。

 ただ、途中出場後の限られた時間の中でまずまずアピールしている。自陣で守備に奔走すれば、カットインからシュートを狙うなど存在感を発揮。7得点を挙げた昨シーズンの凄みがないマリウス・ビュルターから、左ウイングのレギュラーを奪うチャンスは十分にありそうだ。

原口元気(ハノーファー/ドイツ)――60点(及第点の出来)
【2020-21シーズン成績】
ブンデスリーガ2部=13試合・1得点・4アシスト
DFBポカール=2試合・0得点・0アシスト

 トップ下や左右のサイドハーフを務め、ここまでチーム最長の1141分出場。開幕5試合で1得点・4アシストを記録し、以降は目に見える結果を残せていない。走行距離がリーグ5位(142km)、スプリントが同6位(351回)とハードワークは健在ながら、崩しの局面におけるパフォーマンスが不安定。現地紙『ハノーファー・アルゲマイネ』は「2部で最も才能ある選手として知られるが、プレーの一貫性を欠くハノーファーの象徴」と評する。
 
宮市亮(ザンクト・パウリ/ドイツ)――採点なし
【2020-21シーズン成績】
ブンデスリーガ2部=0試合・0得点・0アシスト

 膝の負傷や筋肉系のトラブルにより、昨シーズンの30節ボーフム戦(2020年6月5日)を最後に欠場が続く。ザンクトパウリのティモ・シュルツ監督は11月下旬の時点で「痛みからは解放されている」と明言。ツイッターのクラブ公式アカウントにはボールを扱っているトレーニング姿が投稿された。だが、12月17日の練習中に今度はふくらはぎを負傷。幸い、深刻な怪我ではないようだが、現時点で試合出場に向けた目途は立っていない。
森岡亮太(シャルルロワ/ベルギー)――80点(とてもよくやった)
【2020-21シーズン成績】
ベルギー・リーグ=19試合・2得点・7アシスト
ヨーロッパリーグ予選=2試合・0得点・0アシスト

 昨シーズンは、ボランチにコンバートされ新境地を開いたが、元ベルギー代表MFのギヨーム・ジレが加入したことにより、今季は攻撃的MFを主戦場にしている。しかし、チームに落ち着きを与える技術と、飛躍的に伸びた守備力は捨てがたく、試合中にボランチに下がることも頻繁にある。また、最近はジレとダブルボランチを組んで先発する機会も増えてきた。

 アシスト7はリーグ3位の数字で申し分ない。総合力も高く評価されており、全国紙の採点ランキングでは日本人最高位の15位。調子の波が少ないことも、現地のメディアで称賛されている。

三好康児(アントワープ/ベルギー)――70点(よくやった)
【2020-21シーズン成績】
ベルギー・リーグ=14試合・2得点・1アシスト
ヨーロッパリーグ=6試合・0得点・0アシスト

 大きな転機になったのが、第8節のメヘレン戦だ。これまで右ウイングの位置からのカットインを得意としていたアタッカーが、ウイングバックにコンバートされたのだ。守備の負担は増えたものの、攻撃面ではやや遅れ気味のタイミングでアタッキングゾーンに侵入できるようになったため、相手にとってより捕まえづらいプレーヤーになった。

 時おり、ローテーションによりスタメンを譲ることもあるが、ウイングバック転向後は主力の一人と位置づけていいだろう。また、ヨーロッパリーグでのパフォーマンスも高く評価されている。
 
橋本拳人(ロストフ/ロシア)――80点(とてもよくやった)
【2020-21シーズン成績】
ロシア・プレミアリーグ=13試合・5得点・0アシスト
ヨーロッパリーグ予選=1試合・0得点・0アシスト

 初の海外挑戦でここまで5ゴールと得点力が開花。ロシア紙に「なぜか“そこ”にいるサムライ」と評されるなど、積極的にゴール前に顔を出すプレーが評価され、本職のボランチよりも一列前での起用される機会も増えた。

 この活躍で一気に名を揚げ、ロシア代表のレジェンドであるヴァレリー・カルピン監督の信頼も得て先発が続いていたが、11月末に接触プレーで負傷し、以後は戦列を外れている。その点を差し引いても、80点で高過ぎはしないだろう。
中島翔哉(ポルト/ポルトガル)――20点(失望した)
【2020-21シーズン成績】
リーガNOS=4試合・0得点・1アシスト
チャンピオンズ・リーグ=4試合・0得点・0アシスト
ポルトガル・カップ=1試合・0得点・0アシスト
 
 セルジオ・コンセイソン監督との軋轢が解消し、チームの練習に本格合流した後の10月24日に開催されたジウ・ヴィセンテ戦でようやく今季初出場。そこでアシストを記録し、“再起”が期待されたが、その後は低調なパフォーマンスに終始した。今月に入ってから再びベンチ外となり、失望を買ったと言わざるを得ない。一部メディアでUAE行きが報じられるなど、現時点で去就も不透明だ。

藤本寛也(ジウ・ヴィセンテ/ポルトガル)――30点(不満が残る)
【2020-21シーズン成績】
リーガNOS=4試合・0得点・0アシスト
ポルトガル・カップ=2試合・0得点・1アシスト
 
 欧州初挑戦の21歳は、コミュニケーションの問題もあって新天地で苦戦。リーグ戦での先発出場は10月のスポルティングだけで、トータルの出場時間も87分と満足にアピールすることができなかった。とはいえ、フル出場を果たしたポルトガル・カップのレイリア戦では移籍後初アシストを記録し、目に見える結果も残している。ポテンシャルは高いだけに、後半戦は周囲との連係を図りながら、出場時間を増やしたい。


 
安部裕葵(バルセロナB/スペイン2部B)――30点(不満が残る)
【2020-21シーズン成績】
ラ・リーガ2部B=3試合・0得点・0アシスト

 今年の2月初めに負った右大腿二頭筋を断裂の大怪我から復活を懸けたシーズンだったが、開幕2戦で途中出場した後、同じ個所を故障。今月13日のエスパニョールB戦でようやく復帰するも、途中からピッチに立った3分後に再び負傷し、約2か月の戦線離脱を強いられることになってしまった。東京五輪も控えているだけに、まずはコンディションを整えて存在をアピールしたいところだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部