2020年の名場面を『サッカーダイジェストWeb』のヒット記事で振り返る当企画。今回は、4月に『サッカーダイジェスト』本誌にて行なった「Jリーグ歴代ベストイレブン」企画の記事を紹介する。川崎と名古屋の監督として攻撃サッカーでファンを沸かせ、今月頭にはセレッソ大阪アカデミーの技術委員長に就任した風間八宏氏が選んだマイベストイレブンは――。

記事初掲載:2020年4月29日

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 4月23日発売のサッカーダイジェストでは、「Jリーグ歴代ベストイレブン」と題し、現役選手や元日本代表など総勢50名に“マイベストイレブン”を選んでもらっている。人選の条件は現在までに登録されたJリーガーで、外国籍選手は3人まで。ここでは、現役時代はドイツや広島などで活躍し、指導者になってからは川崎で一時代を築き、昨季まで率いた名古屋でも魅力的なサッカーを示した風間八宏氏の“マイベストイレブン”を紹介しよう。

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 まず外国人枠は、個人的には「助っ人+アジア枠」も考えてみて……。その場合、右サイドハーフに入れたかったのがマスロバル(市原などで活躍)。彼は良い意味で“嫌な選手”でした。派手さではピクシー(ストイコビッチ)やリティ(リトバルスキー)のほうが上とはいえ、技術に加えて、間合いの取り方が独特で、意外性のあるプレーをしてくる。対応が難しかったことをよく覚えていますね。

 ただ今回の企画どおり外国人を3人に絞るとなると、ここに挙げた11人が“ベスト”ではないでしょうか。編成のポイントは現実的に試合に臨み、お客さんをワクワクさせられるか。今のサッカーは非常にスピードが上がり、特定の選手に依存して勝てるほど簡単なものではありません。その背景を踏まえつつ、全員がボールを巧みにコントロールし、失わないことが重要です。だからこそ最終ラインにもスピードがあって足もとの技術にも長けた選手を並べました。

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 中盤から前線で印象深いのは(小野)伸二と(大久保)嘉人ですね。他の選手も相当にレベルは高いですが、彼らふたりは日本が生んだ天才だと思っています。高校時代から特別なものを持っていました。

 それに(香川)真司、(中村)俊輔、乾、(中村)憲剛らもボールを持てて、“相手を攻められる”。そして正確に「止める・蹴る」を実践でき、ボールを奪えて、素早いパスワークでゴールも挙げられる。

 究極を言えば、ボールを自分たちの下に置き続ければ、ゲームを支配できるわけですよ。それが実現できるメンバーです。現役時代だったら自分も一緒にプレーしてみたいですし、監督として指揮もしてみたいですね。想像しただけでワクワクしますよ。

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 指揮官は最も印象に残っているオシムさんでしょう。選手時代はテクニシャンとして鳴らしたこともあり、技術を第一に考える方で、私と思考が重なる部分がありました。それに個性を伸ばす手腕にも長けていて、今回の11人を率いても非常に面白いサッカーを見せてくれるはずです。

 ちなみに選んだ11人は、年代的には、Jリーグで現実に集めることが可能だった顔ぶれです。ただ、海外移籍をした選手も多かった。そう考えるとタレントを国内に残す努力も今後、必要だと感じますね。

 そして最後に日本サッカーの底力も信じていると伝えたいです。大変な時期を迎えていますが、発想次第でなにかできることはあるはず。今こそ皆で力を合わせ乗り越えていきましょう!

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

※『サッカーダイジェスト』2020年5月14・28合併号より転載。