[ルヴァンカップ決勝]柏 1−2 FC東京/1月4日/国立競技場
 
【チーム採点・寸評】
柏 5
オルンガ&江坂というダブルキーマンが抑えられると、攻撃がほぼ機能不全に陥った。得点も相手のミスに恵まれたもので、攻勢に出た時間帯は限られている。守備でも要所で緩慢な対応が目につき、負けるべくして負けた。

【柏|採点・寸評】
GK
17 キム・スンギュ 5
16分、レアンドロのシュートに反応したものの、わずかに手が届かず。アダイウトンのシュートも防げず、セービングでチームを救えなかった。

DF
24 川口尚紀 5
マッチアップしたレアンドロに翻弄されていた印象。実際、自身のサイドから攻め込まれる回数が多く、そして相手のキーマンを抑えたとは言い難い。

25 大南拓磨 4.5
16分、1対1でレアンドロのフェイントに翻弄され、カットインシュートを決められてしまう。27分には危険なエリアでのボールロストもあり、軽率なプレーが目についた。
50 山下達也 5
失点シーンではカバーリングが間に合わなかった。左右の味方へのフォローを意識していたようだが、結果的には2失点してしまった。

4 古賀太陽 4.5
74分、競り合ったアダイウトンよりわずかに遅れ、勝ち越しゴールを許してしまう。勝負所で身体を張れなかった。
 
MF
7 大谷秀和 5(78分OUT)
ビルドアップに積極的に関与したのは、後半の立ち上がりくらいか。中盤でゲームを落ち着かせた時間は短く、試合の流れに影響を及ぼした。

8 ヒシャルジソン 5(86分OUT)
失点直前のレアンドロへのタックルは、あっさりかわされた。ボール奪取がストロングポイントとはいえ、大舞台なのに軽い対応だった。
MF
9 クリスティアーノ 5
ガンガン攻め込む姿勢は相変わらずで、立ち上がりはオルンガへ向けてクロスを上げた。だが強い気持ちが空回りしたのか、徐々に雑なプレーが増えていった。

10 江坂 任 5(78分OUT)
森重を中心とした相手の中盤トライアングルに、抑え込まれてしまった。マークが厳しくなるとボールロストも増え、輝きを失った。

18 瀬川祐輔 5.5(78分OUT)
プレスバックで守備に奔走し、裏への抜け出しも狙うなど、運動量は豊富だった。前半終了間際には、CKでこぼれ球を詰めて同点弾も決めた。

FW
14 オルンガ 5
ゴール前で身体を張って得点に絡んだが、それ以外の時間帯では相手の堅守に消されてしまった。リーグ戦とは打って変わり、得点の可能性もあまり感じなかった。
交代出場
FW
39 神谷優太 ―(78分IN)
左サイドでドリブルを仕掛け、局面打開を試みるも、相手DFに防がれた。

FW
19 呉屋大翔 ―(78分IN)
82分には秀逸なヒールキックで神谷を走らせるも、チャンスにはつながらなかった。

MF
27 三原雅俊 ―(78分IN)
守備に奔走し、攻撃ではボールも呼び込んだが、ゲームの流れを変えられなかった。

MF
33 仲間隼斗 ―(86分IN)
前線からフルスロットルで走ったが、同点に追いつくためのプレーはできなかった。

監督
ネルシーニョ 5
江坂とオルンガを完封されると、たちまち攻め手を失った。交代カードを切るのも遅れ、結果的に敗れてしまった。
【チーム採点・寸評】
FC東京 6.5
不用意な失点を除けば、耐える時間帯では守り切り、相手のキーマンであるオルンガと江坂を完封。チャンスとなればカウンターのギアを上げ、試合の流れを的確に掴んでいた。そして途中出場のアダイウトンが決勝点と、勝つためのチーム力や、切り札が備わっていた。

【FC東京|採点・寸評】
GK
13 波多野豪 5.5
前半終了間際にCKで対応を誤り、もったいない失点をした。ピッチに響き渡った声は称えたいが。

DF
37 中村帆高 6
地上戦での1対1では、マッチアップした瀬川を抑える回数が多かった。攻撃では見せ場が少なかったが、守備の貢献度は大きい。

4 渡辺 剛 7
J・オマリと連係しながらオルンガを激しくマーク。球際でも勇猛果敢に戦い、怪物ストライカーを見事に抑え込んだ。
32 ジョアン・オマリ 7
カバーリングの意識が高く、左SBの小川をしっかりフォローしていた。渡辺とのチャレンジ&カバーの連係も素晴らしかった。

6 小川諒也 6
立ち上がりは積極的に左サイドを駆け上がり、クロスを供給。守備ではマッチアップしたクリスティアーノに対して冷静に対応していた。

MF
3 森重真人 7
中盤の底でドッシリ構え、敵のキーマンである江坂に自由を与えなかった。相手の瀬川からも「セカンドボールもだいたい森重選手が拾っていた」と褒められるほどのハイパフォーマンスだった。“陰のMVP”と呼ぶに相応しいだろう。

10 東 慶悟 6.5(67分OUT)
結果的に相手DFに防がれたが、31分の2列目からの抜け出しは抜群のタイミングだった。守備でも要所で敵を潰しにかかるなど、重要局面で好プレーを見せた。

31 安部柊斗 6.5
武器のスタミナを活かして至る所に顔を出し、中盤で潤滑油的な役割を果たす。守備でも森重らと連係しながら江坂へのパスコースを消した。
FW
24 原 大智 6(67分OUT)
守備のランニングを欠かさず空中戦も競ったが、チャンスに絡む回数が少なく、存在感は薄かった。

11 永井謙佑 6(90分OUT)
32分に絶妙な動き出しから敵の背後を取り、ヘディングシュートを放つ。得点はならずも、後半も積極的に相手ゴールを脅かした。

MAN OF THE MATCH
20 レアンドロ 7.5
16分、左サイドでタックルにきたヒシャルジソンを豪快にかわし、そのままの勢いで持ち上がる。カバーに入った大南もドリブルで剥がし、美しいカットインシュートをゴール右に突き刺した。その後も超絶テクニックで相手を翻弄し、攻撃の起点となり続けた。
交代出場
FW
15 アダイウトン 7(67分IN)
途中出場からわずか7分後に勝ち越しゴールをゲット! ブロックに入った古賀より素早くボールに反応し、トーキックでネットを揺らした。

MF
7 三田啓貴 6(67分IN)
目立ったプレーはなかったものの、守備で献身的に走って中盤のスペースを空けなかった。

MF
28 内田宅哉 ―(90分IN)
試合終了間際にはインターセプトの勢いそのままに、右サイドの裏を狙った。

監督
長谷川健太 6.5
相手のキーマンであるオルンガと江坂を抑え込む。堅守を構築した手腕は見事だ。敵将よりも早めに交代カードを切り、途中出場のアダイウトンが決勝点と、采配も当たった。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)