攻勢に出たレッズは、守戦を選んだ“宿敵”の策にはめられた。

 現地時間1月17日に開催されたプレミアリーグ第19節で、本拠地アンフィールドにマンチェスター・ユナイテッドを迎えたリバプールは、終始主導権を握りながらもスコアレスドローに終わった。

 リバプールにとっては勝点3差で追うマンチェスター・Uを追撃する絶好機だった。0-1で屈したサウサンプトン戦から約1週間の期間が空き、コンディション面でも万全だったが、試合後にアンドリュー・ロバートソンが「相手ゴールから30ヤードぐらいのところで焦ってしまっていた」と漏らした通り、自陣に引いて構える敵の堅牢を打ち崩せず。最後まで1点が遠かった。

 そんなレッズにあって違いとなったのは、この試合がホームデビュー戦となったチアゴ・アルカンタラだ。アンカーで先発起用されたスペイン代表MFは、長短を織り交ぜた多彩なパスで攻撃の起点になっただけでなく、守備でも両チームトップの7回のインターセプトと5回のボール奪取を記録して小さくない貢献をした。

 チームを牽引しながら勝利をもたらせなかった29歳の司令塔は、リバプールの公式サイトに上がった試合後のインタビューで「満足なんかできない。もっと上手くやれた」と唇をかみしめるように語った。

「勝てなきゃ満足なんかできないよ。今日の僕らは前半こそ見事だったけど、後半はイーブンだった。リーグのトップに立つためにはもっと上手くやらないとダメだ。確かに勝利には近かったと思うけど、チャンスを決めきらないといけない。でも、これもサッカーだ。良い時と悪い時が常にある」
 
 今節で4位に後退したリバプールは、プレミアリーグでの直近4試合で白星がない。自慢の攻撃力もこの間わずか2点と完全に急ブレーキがかかってしまっている印象だ。

 そんなチーム状況もあって「自信を持ったリバプールはいつ戻ってくるのか」と問われたチアゴは、こう力強く答えている。

「確かに結果を見ると芳しくないね。でも、僕らの攻撃陣をよく見てくれよ。『ビッグ3(モハメド・サラー、ロベルト・フィルミーノ、サディオ・マネ)』だけじゃなくて、オリギやシャキリ、そしてタキ(南野拓実の愛称)がいる。彼らだって得点はできるし、このチームは中盤やディフェンスの攻撃力も高いんだ。要するにいかにチャンスを効率よく作れるかどうかの問題だと思う」

 リバプールは、現地時間1月21日にバーンリー戦を迎えるが、注目される南野を含めた攻撃陣の奮起は見られるのか。いずれにしても、37年ぶりのトップリーグ連覇を狙う名門にとっては取りこぼせない一戦だ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部