二転三転したヴィッセル神戸の“逸材助っ人”獲得交渉がようやく正式に発表された。

 1月20日、神戸は公式サイトでフラメンゴに所属するU-20ブラジル代表FWのリンコンを獲得したと発表した。

 詳細な契約内容は公表されていないものの、複数のブラジル・メディアによれば、神戸は300万ドル(約3億900万円)で保有権の75パーセント(残りの25パーセントは将来的に売却した際に支払う)を買い取る2年の延長オプションが付帯する3年を締結。年俸は80万ドル(約8240万円)になるという。

 現在20歳の名門フラメンゴの下部組織育ちで、世代別のブラジル代表にも名を連ねる超逸材アタッカーだ。今回の交渉を巡っては、MLSのFCシンシナティと神戸による激しい争奪戦が繰り広げられたものの、本人が日本行きを志願したことも影響したが、最終的に後者が契約内容を引き上げたことで見事に釣り上げた。

 神戸が交渉担当を現地へ派遣したとも言われるほど熱心に追っていた超逸材FWリンコン。無論、その価値も半端ではない。

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 世界中の移籍情報を扱うウェブサイト『transfermarkt』が、近年の成績とパフォーマンスをはじめ、年齢、ポテンシャル、マーケットでの人気度、そして実際の移籍金などを総合して独実に算出している「推定市場価格」では、2018年の神戸入団以来、Jリーグでトップに君臨してきた元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタの320万ユーロ(約4億円)を凌駕し、540万ユーロ(約6億7500万円)に達した。

 期待値は高まるばかりのリンコン。その動向は“サッカー王国”でも小さくない注目度を集めている。地元紙『O Dia』は、次のように綴っている。

「最終的にフラメンゴの理事会が理想とする形でまとまった。リンコンは神戸に完全移籍で売却された。彼らはローンでリンコンを買い取ろうとした神戸のアイデアを棄却し、他クラブとの交渉をみせることで、契約への焦りを見せた日本のチームは考えを改めて今回の決着に至った」

 大きな話題を振りまいて、Jリーグへの参戦が決まったリンコン。弱冠20歳の若き助っ人は、新シーズンでのタイトル獲得を目指している神戸に何をもたらしてくれるだろうか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部