今移籍マーケットの主役と言っていいだろう。昨季、3位に入って9年ぶりにACL出場権を手にしたチームは積極的な補強を披露。柿谷、齋藤、長澤、木本、森下とタレントを続々と獲得し、戦力値を引き上げたのだ。昨季リーグ最少失点を誇った最終ライン、シーズン半分となる17試合でクリーンシートを達成した守護神ランゲラックら堅固な守備陣はそのままに、阿部、マテウスらを抱えるアタッカー陣も充実のラインナップへ進化させた。

 ただし少々、不安なのはACLとの過密日程をこなすうえでやや層の薄いポジションがある点。長澤が加入したボランチは米本、稲垣の“鉄板コンビ”が健在も、兼用可能な木本はCBへの想いを語り、完全移籍に切り替えた金崎が長期離脱中(昨年11月に右膝を負傷。全治6〜8か月)の、CFも柿谷らをどう活かすかで状況は変わるはず。追加補強はあるのか今後の動きにも注目だ。
 
■ポジション別戦力分析
FW
柿谷はCFでの起用が予想され、鳥栖からレンタル中だった金崎の完全移籍もまとめた。ただ、山﨑もあり、前田も回せるとはいえ、流動的な部分も。

MF
元々、強みとしていた2列目に齋藤を追加。ボランチには実力者の長澤、木本(CBと兼用)を補強。J・シミッチらが移籍するもタレントは十分。

DF
堅守速攻、サイド攻撃を機能させる顔ぶれが並ぶ。千葉、オ・ジェソクと経験豊富な人材は抜けたが、木本、森下らへの期待値は高い。

GK
絶対的守護神・ランゲラックの信頼度は言わずもがなで、武田、渋谷、19歳の三井も控える。トップ昇格した東は栃木へレンタル移籍。

監督
途中就任だった2019年を経て、2020年は手堅い“マッシモ流”をチームに見事に浸透させた。歴戦のイタリア人指揮官の評価は右肩上がりだ。

文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2月11日号(1月28日発売)より一部修正して転載。

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