長谷川体制4年目の21年シーズン、狙うは言うまでもなく念願のリーグ制覇。一昨季はクラブ史上最高位の2位に食い込み、昨季はルヴァンカップ優勝と目に見える結果を残しているのだから、当然の目標だ。

 まさに勝負の年となる来季の戦いに向け、戦力はまずまず充実している。2月2日時点で原大智、ジョアン・オマリの去就は未確定だが、成長株の安部柊斗、円熟味を増した森重真人を筆頭に昨季の主力組がほぼ残留したうえに、元セレソンのDFブルーノ(2月4日現在で加入内定)、中盤のバランサー青木拓矢、攻撃性能に優れたMF渡邊凌磨といった即戦力も加わった。ベテラン不在のSBにやや不足感はあるものの、それでも十分に覇権争いに絡めるレベルの陣容だ。

 しかも今のチームには、リーグカップ制覇で得た自信と過去3年間で築き上げたスタイル(ファストブレイク)がある。純粋な戦力値に反映されない、こうした“プラスアルファ”こそチーム最大の強みと言っていい。
 
■ポジション別戦力分析
FW 
レアンドロの残留(鹿島からレンタル→完全移籍)は朗報だ。しかし、快足の永井が右肩手術で全治2か月(1月8日現在)は痛い。

MF 
この1年で飛躍を遂げた安部の存在感は格別。品田は足の負傷で長期離脱(5月復帰予定)だが、サブにも青木、渡邊、三田など実力者が揃う。

DF 
丹羽が退団したCBには欧州や中東で経験を積んだブルーノを補強。この新戦力が素早くフィットすれば、森重をアンカーで使う手も。戦力面で不安があるSBには経験豊富なベテランを加えたいが……。

GK
主力格の林が昨年11月に右膝を負傷(全治6〜8か月)。そのマイナス分を波多野の台頭や、ベテラン阿部の加入でカバーしている。

監督
G大阪時代に国内3冠を成し遂げ、FC東京では就任3年目でルヴァン杯制覇。その実績に加え、優れた人心掌握術も長谷川監督の大きな魅力だ。

文●白鳥和洋(本誌編集長)

『サッカーダイジェスト』2月11日号(1月28日発売)より一部修正して転載。

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