海外移籍したオルンガの代役はいない。昨季のリーグMVP&J1得点王と同じ働きなど誰にも期待できない。となると、主戦術は個の力を活かすロングカウンターから転換の必要があり、それを実現できる補強ができた。

 中盤に万能型に近いドッジと椎橋を獲得し、最終ラインにはビルドアップが得意な上島がレンタルバック。彼らがフィットすれば、昨季は苦手分野だったポゼッションという新たな攻め手が生まれる。また新戦力でアタッカーのシノヅカが馴染めばクリスティアーノのCF起用も可能。戦い方の幅が広がる。

 一部報道が事実ならオルンガの放出で高額な移籍金を手にしているようで、それをFWの補填に充てる選択肢を残しているかもしれない。実際、ボタフォゴのFWペドロ・ラウールを狙っている噂もある。ただし、どんなスーパーなストライカーを迎え入れたとしても、すぐチームに順応する保証はない。オルンガの穴埋めを考えるより、戦術転換に注力するほうが得策だ。
 
■ポジション別戦力分析
FW
昨季J1得点王のオルンガを流出し、大幅にマイナス。長身のアンジェロッティは22歳と若く実績もない。先行投資と見るのが妥当で、2列目で起用される可能性も。

MF
ドッジと椎橋の加入で、ボランチはレギュラー格が6人も揃う“超激戦区”に。シノヅカが加わる2列目も、主力の退団はなく盤石だ。

DF
サブ要員の鎌田に代わりスタメン候補の上島が復帰。パスセンスがあり、課題のポゼッションを改善し得る人材だ。プラス評価できる。

GK
アカデミーから育てた中村の退団で日韓代表が揃う豪華陣容でなくなった。ただ、ユース出身の滝本、松本、佐々木は将来性がある。

監督
昇格1年目でリーグ7位&ルヴァンカップ準優勝に導いた手腕はさすが。老いてなお盛んで、その指導力はまったく錆びついていない。

文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)
※『サッカーダイジェスト』2月11日号(1月28日発売)より一部修正して転載。

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