【識者選定 ブラジル代表レジェンドの貢献度ランキングTOP10】
1位:ペレ(FW):92試合・77得点[1957〜1971年]
2位:ガリンシャ(MF):50試合・12得点[1955〜1966年]
3位:ロマーリオ(FW):70試合・50得点[1987〜2005年]
4位:ロナウド(FW):98試合・62得点[1994〜2011年]
5位:カフー(DF):142試合・5得点[1990〜2006年]
6位:ドゥンガ(MF):91試合・6得点[1987〜1998年]
7位:ロナウジーニョ(MF):97試合・33得点[1999〜2013年]
8位:ジャイルジーニョ(MF):81試合・33得点[1964〜1974年]
9位:ジーコ(MF):71試合・48得点[1976〜1986年]
10位:ネイマール(FW):103試合・64得点[2010年〜]

 ワールドカップ(W杯)制覇に貢献した選手を中心に選んだ。

 1位のペレは説明不要だろう。58年以降の4大会に連続出場し、66年を除く3大会で優勝。セレソンの地位とイメージを向上させた王国のまさに象徴だ。歴代最多の通算77得点はいまだ破られていない。
 
 トリッキーなドリブルで魅了したガリンシャは、58年と62年大会の連覇に寄与。とりわけ62年大会は出色だった。ペレが負傷で3戦目以降を欠場するなか、チャンスメーカーとしてのみならず点取り屋としても大車輪の活躍を演じ、エースの穴を見事に埋めたのだ。 

 3位は5得点を挙げた94年W杯で優勝の立役者となり、大会MVPにも輝いたロマーリオ。決勝こそイタリアのCBバレージに抑え込まれたが、他のすべての試合で決定的な役割を果たし、24年ぶりの頂点に導いた。

 その大会で主将を務めた『鬼軍曹』ドゥンガも高く評価すべきレジェンドのひとり。宿舎ではロマーリオとの同室を希望し、稀代の問題児をチームの一員として従わせたリーダーシップと、中盤を引き締めた彼の守備力なくして94年の栄光はありえなかった。
 02年W杯組からは、8ゴールを量産して優勝の文字通り原動力となったロナウド、準々決勝イングランド戦の直接FKが印象的だったロナウジーニョ、主将として、攻守の要として躍動した右SBカフーの3人を選出。抜きん出た技巧と創造性を備えていたロナウジーニョは、全盛期で迎えた06年大会で連覇を果たしていれば、トップ3も狙えたはずだ。

 8位のジャイルジーニョは、70年大会でペレに匹敵する輝きを放ったアタッカー。驚異的なスピードで右サイドを切り裂き、積極的にシュートも放ってW杯史上初となる全試合ゴール(計7点)の偉業も成し遂げた。 

 78年から3大会に連続出場し、82年W杯では名将テレ・サンターナが標榜した「フッチボウ・アルチ(芸術フットボール)」の中核を担ったジーコが9位。頂点には立てなかったが、世界中のファン、そしてブラジル国民を熱狂させた愛すべきレジェンドだ。

 現役選手から唯一選んだのがネイマール。通算得点(64)はロナウドを抜いて歴代2位で、21年中にペレの記録を更新する可能性がある。彼に足りないのはW杯の栄冠だけだ。

文●アウミール・レイチ(オ・エスタード・デ・サンパウロ記者)
翻訳●沢田啓明
※『ワールドサッカーダイジェスト』2021年1月21日号から転載