マジョルカでの活躍が認められ、20年夏に強豪ビジャレアルへステップアップを果たした久保建英。しかし、ウナイ・エメリ監督の下で満足な出場機会を得られず、この冬の移籍市場で、出番を求めてヘタフェへと活躍の場を移した。

 その新天地では、ここまで4試合(うち先発が3)に出場。加入からわずか3日後に行なわれたラ・リーガ第18節のエルチェ戦(3−1)で、途中出場から2点に絡む鮮烈なデビューを飾れば、初先発となった続くウエスカ戦(1―0)でも持ち前のテクニックを活かしてチャンスを創出し、いきなり今シーズン初の連勝に貢献した。

 しかし、1−5で大敗した第20節のアスレティック・ビルバオ戦では、立ち上がりに見事なコントロールで敵のパスをカットし、開始18秒の先制弾を演出したものの、以降の89分は守備に終われて持ち味を発揮できず。スコアレスドローで終わった続くアラベスでも、ロングボールの応酬となるなか、ゲームから消える時間が少なくなかった。

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 このアラベス戦後、スペイン全国紙の『AS』は、「(カルレス・)アレニャとクボの加入で、ヘタフェの攻撃に光明が見えたかのように思われた。しかし、直近の2試合は、チームを現実に戻した。彼らは存在感が薄くなっている」と指摘。久保とアレニャのバルセロナ産MFコンビの加入効果が早くも“賞味期限”を迎えようとしていると報じた。

 だが、「攻撃で違いと作れる選手」として久保とアレニャの獲得を熱望したホセ・ボルダラス監督の信頼は、揺らいでいないようだ。

 6日に開催されるセビージャ戦の前日会見で、冬の移籍市場での補強について問われた指揮官は次のようにコメントした。『AS』紙が伝えている。

「ビッグクラブでなけれれば、すべてのチームが、必然的に補強を行なう必要がある。我々は、タケ、アレニャ、(DFの)ソフィアン(・チャクラ)を獲得しており、とても満足している。彼らは我々を大いに救うことができる」

 ビルバオ戦の大敗後のアラベス戦で、原点回帰したようなロングボール主体のサッカーを展開したボルダラス監督。久保の存在価値に疑問の声もあがるなか、言葉通り今後も日本の至宝を使い続けるのか。強豪のセビージャ戦での采配に注目が集まる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部