2021年シーズンの到来を告げる富士ゼロックス・スーパーカップが2月20日、埼玉スタジアム2002で行なわれ、川崎フロンターレと対戦したガンバ大阪は2対3で敗れた。

 この日の試合でG大阪は、キャンプ中にも取り組んでいたという3トップを採用。パトリックをトップに、右に矢島慎也、左に川﨑修平を配し、立ち上がりから高い位置からの積極的なプレスで押し込みリズムを掴む。

 宮本恒靖監督も昨季リーグ戦、天皇杯ともに立ちふさがった天敵を意識し「もちろんそういう部分もあるが、選手個々のバラつきがあるところ、攻撃的な選手のコンビネーションももう少し見たかった部分もある」と攻撃的なMF小野瀬康介を右のSBに配置し、川崎対策でもあるミラーゲームを仕掛けたという。

 しかし、立ち上がり受けに回っていた川崎に徐々にペースを奪われると、三笘薫に29分、32分と立て続けに得点を許してしまう。

 昨季は川崎との直接対決でも無得点で3敗(0−1、0−5、0−1)。嫌なムードが漂い始めるものの、4年目を迎えた宮本ガンバはここから進化した姿を見せる。
 
 ハーフタイムに指揮官は「守備のところの縦ズレの距離感。攻撃も相手を見ながらボールを動かす時間帯をつくりながら、人数のかけ方やタイミング」などの部分で修正を伝えると、「距離感が良くなった」後半は60分には矢島がゴール。この得点をアシストしたアンカーの山本悠樹については、「今日は尻上がりに良くなったと思います。前半は消極的な部分もあったので、90分を通して存在感を発揮してほしい、セットプレーでも得点に繋がるような活躍を期待したい」(宮本監督)と今シーズンの飛躍のために発破をかけた。

 さらに67分にはPKをパトリック決め、川崎のお株を奪うような攻撃力を見せ同点に追いつくと、新加入のレアンドロ・ペレイラ、チアゴ・アウベスを同時に投入し、パトリックとの迫力満点の攻撃も展開した。

 アディショナルタイムに川崎の小林悠に決勝弾を決められ、今季の初タイトルこそ逃したものの、7年ぶりのリーグ制覇に向けて説得力のある試合を披露した。

 宮本監督は、「勝利を目指していたので、結果に関しては残念に思います。ただ、選手が見せてくれたもの、内容というのは、自分たちが今年取り組んできたものがたくさんあり、そういう部分は良かったと思います。もちろん相手チームに上回られた瞬間もありましたけど、いろんな基準が見えた試合。また来週からのリーグ戦開幕に向けて準備していきたい」と試合を振り返り、確かな手応えを掴んだようだった。

 昨季水を開けられた川崎との差はどれだけ埋められたのか。G大阪は2月27日のアウェー・ヴィッセル神戸戦からJ1リーグをスタートさせる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部