スペイン全国紙『AS』は2月25日、Jリーグ開幕を前に、「イニエスタなしで、混沌のなか始まる」と題し、スペイン人選手を中心に日本サッカーの現状を詳しく伝えている。

『AS』紙は、冒頭で「日本は第2次緊急事態宣言下にあり、新たな大型契約者が(開幕に)ひとりも間に合わない状態」としたうえで、U-20ブラジル代表FWリンコン(ヴィッセル神戸)、元ブラジル代表DFブルーノ・ウヴィニ(FC東京)、ケニア人FWドゥンガ(サガン鳥栖)の名を列挙。「強制検疫を遵守しなければならないため、彼らのJリーグデビューは来年4月まで期待できない」と伝えている。

 そのうえで、スペイン人プレイヤーの現状には「イニエスタはいないが、他の4選手がいる」と、以下のようにそれぞれの立場を説明している。

「日本で4シーズン目を迎えるアンドレス・イニエスタは手術明けで、開幕には間に合わない。復帰予定の4月から、セルジ・サンペールとACL(アジア・チャンピオンズリーグ)出場権獲得を目指す。ベガルタ仙台プレーする元バルセロナのイサック・クエンカは、17位で終えた昨季の悲惨な結果を繰り返さないという使命を持っている。ファンマ・デルガドとカルロス・グティエレスは昇格したばかりのアビスパ福岡の降格回避するために戦うことになるだろう」

 また、3人のスペイン人監督にも、チームの新加入選手情報と合わせ、具体的に触れている。
 
「ギリシャでの波瀾万丈の冒険を経て、ダニエル・ポヤトスは同じスペイン人監督のリカルド・ロドリゲスの下でJ1昇格を果たした徳島の指揮を引き継ぐ。チームにはブラジル人DFカカと元イタリアU-21代表MFクリスティアン・バトッキオという非常に興味深い選手が加入した。ただ、ポヤトスは現在バルセロナの自宅で非常事態宣言の終了を待っている状態で、未だ来日できていない。

 浦和レッズの指揮官には、徳島で4シーズン指揮を執ったリカルド・ロドリゲスが新たに就任。『全ての監督は、タイトルを争うことができるクラブにいるのが好きだ』と語るロドリゲスは、西大伍や田中達也、新人の明本考浩らを獲得し、新シーズンに向け準備を進めている。

 清水エスパルスを司るのは、昨季までセレッソ大阪で監督を務めていたロティーナだ。彼は同胞のヘッドコーチ、イバン・パランコとともに、降格候補の清水を優勝候補のひとつにまで引き上げようとしている。スカッドもGKに権田修一、DFに鈴木義宜、MFに原輝綺、FWに昨季2部のギラヴァンツ北九州で18得点を挙げたディサロ燦シルヴァーノが加わり、全ラインが強化された。これまで東京ヴェルディやセレッソ大阪のパフォーマンスを向上させてきたロティ―ナの清水入りは、降格を回避するために戦っている全てのクラブにとって、悪いニュースだ」

 スペインからも熱視線が注がれるJリーグ。いよいよ2月26日、昨季王者の川崎フロンターレと一昨季王者の横浜F・マリノスの神奈川ダービーで、熱戦の火蓋が切られる。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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