[J1第1節]浦和1−1FC東京/2月27日/埼玉

【チーム採点・寸評】
浦和 6
セットプレーで失点し勝点3を取り逃したが、ボールを支配する新たなスタイルを垣間見せた。攻撃面のスピード不足などの課題は伸びしろでもある。

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
正確なパントキックで攻撃の起点となる。53分の汰木へのフィードがつながっていれば、アシストもあり得た。

DF
3 宇賀神友弥 6.5
攻撃面のアイデアや迫力には欠けたものの、粘り強いマークでレアンドロやアダイウトンを自由にさせなかった。貢献度は小さくない。

4 岩波拓也 6
85分にFKを与えたり、90+1分には浮き球の処理を誤ったりと終盤にやや焦りが見られた。それでも後半途中までは落ち着いていた。

5 槙野智章 6.5
D・オリヴェイラとのマッチアップで完全に上回り、相手に攻撃の糸口を掴ませず。安心して見ていられた。

6 山中亮輔 6
守備では致命傷となるミスはほとんどなく、攻撃では果敢なオーバラップで左サイドを活性化。躍動感を抱かせた。
 
MF
15 明本考浩 5.5
走力は抜群で、献身的なプレスバックは目を見張るものがある。ただし攻撃時のクリエイティビティは物足りない。

17 伊藤敦樹 6.5
プロデビュー戦とは思えないほど堂々としたプレーぶり。よく走り、よく捌き、阿部とともにチームを落ち着かせた。

18 小泉佳穂 5(75分OUT)
細かいパスミスやボールロストが目立つ。ボールを積極的に受けても後ろ向きのパスが多かったのが残念だった。
MF
MAN OF THE MATCH
22 阿部勇樹 7(87分OUT)
気の利いたポジショニングでスペースを埋めてチームに安定感をもたらせば、74分にはCKの流れから先制ゴールを奪取。マン・オブ・ザ・マッチに相応しい活躍だった。

24 汰木康也 6(87分OUT)
推進力はやはりチーム随一で、このドリブラーが持った時に攻撃は加速した。最後のクオリティが高まれば、攻撃の軸にもなり得る。

FW
14 杉本健勇 6
5分には相手ディフェンスラインを抜け出し幻のゴールも(オフサイドの判定で取り消しに)。ゴールを匂わせる瞬間は少なくなく、復活を予感させた。
交代出場
MF
11 田中達也 5.5(75分IN)
持ち前のスピードを活かしたドリブルはなかなか披露できず。終盤にシュートを1本放った程度で、これといった見せ場は作れなかった。

MF
29 柴戸 海 −(87分IN)
足を攣った阿部と代わって投入される。直前に失点を喫したチームをひとまず落ち着かせようと中盤で奮闘した。

MF
37 武田英寿 −(87分IN)
ボールを持った時の何かやりそうな雰囲気は、やはり特異。今回は途中起用だったが、今後も出番は増えそうだ。

監督
リカルド・ロドリゲス 6
FC東京という強敵を相手に押し込む時間も作れたのは、公式戦初戦にしては評価できる。勝利には導けなかったものの、今後への期待感を抱かせた。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
FC東京 5.5
前半はD・オリヴェイラやレアンドロらアタッカー陣を封じられ、なかなか攻撃にテンポが生まれなかった。後半途中から息を吹き返し、セットプレーでなんとか追いついた印象。

【FC東京|採点・寸評】
GK
13 波多野豪 6
何度かのキックミスは看過できないが、79分のシーンなどファインセーブを披露。失点シーンでも相手のシュートを一度は防いだだけに残念だった。

DF
3 森重真人 7
大きなミスもなく集中してディフェンスラインを締めていた。86分にはヘディング弾でチームを敗戦の危機から救ってみせた。

4 渡辺 剛 6.5
秀逸だったのがカバーリングとマーキング。杉本や明本の抜け出しにピッタリとついていきゴール前への侵入を拒んだ。

6 小川諒也 6
機を見て攻撃参加を試みるも、前線にボールが収まらなかったこともあり、なかなか見せ場は訪れず。一方で守備はそつなくこなした。

37 中村帆高 5
汰木と山中の連係に悩まされた。74分の相手CKのシーンではこぼれ球への反応が遅れ、マークについていた阿部にゴールを許す。
MF
2 アルトゥール・シルバ 5.5(75分OUT)
中盤を幅広くカバーした一方で、ビルドアップではややパスが味方の足もとからずれる粗さも散見。常に冷静でいたかった。

10 東 慶悟 5.5(75分OUT)
プレーが切れればしきりに声を出し、味方の集中を促した。ただし判断が遅れる場面が見受けられたのは反省材料だ。

31 安部柊斗 6
攻撃では左サイドの奥深くまで持ち上がったり、守備では最終ラインまで戻ったりと、広範囲で働き続けた。
FW
9 ディエゴ・オリヴェイラ 4.5(HT OUT)
ボールを収めようとするも、激しいチェックに囲まれ、思ったようにプレーできず。いつもの力強さは鳴りを潜めた。

20 レアンドロ 5(81分OUT)
宇賀神の執拗なマーキングに苦しんでいた様子。ボールを持っても横に流れるだけで、ゴールに向かっていけなかった。

23 渡邊凌磨 5.5(61分OUT)
山形から加わった期待の新戦力がJ1デビュー。何度か右サイドを突破してチャンスを演出したものの、決定的な仕事はできず終いに。
交代出場
FW
16 アダイウトン 5.5(HT IN)
後半頭から投入されると、屈強なフィジカルを利したボールキープで脅威になったが、相手ゴールに迫る回数は限られた。シュートは1本のみに。

FW
11 永井謙佑 5.5(61分IN)
流れを変える切り札として投入されるも自慢の快足を飛ばす場面は少なく、シュートチャンスもゼロ。物足りない出来だった。

MF
7 三田啓貴 6.5(75分IN)
DFとGKの間に落とす絶妙なプレースキックで森重の同点ゴールをお膳立て。見事に起用に応えてみせた。

MF
21 青木拓矢 5(75分IN)
古巣対戦で特別な想いがあったかもしれないが、約15分の出番では、目立ったプレーは見せられなかった。

FW
27 田川亨介 ―(81分IN)
投入直後から勢いを持って相手ディフェンスラインを抜け出し、気合を感じさせた。85分には同点ゴールにつながるFKを獲得した。

監督
長谷川健太 5
後半には4−4−2システムに変更するなど策を講じて、徐々に迫力を取り戻すも、前半はほとんど攻撃を機能させられず。試合後には「褒められた内容ではなかった」と反省。

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。