[J1リーグ6節]浦和0−5川崎/3月21日(日)/埼玉スタジアム2002

【チーム採点・寸評】
浦和 5.5
一言で表すとチームの成熟度の差ということになるか。失点までは、今後の発展を感じさせる実りある前半だった。一方で、後半開始直後の決定機を防がれると、反撃を受けて続けざまに4失点。守備陣は経験豊富なベテランが多いだけに、ピッチ上で立て直したかった。

【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 5
10分の山根のシュートを皮切りに安定したセービングを披露し、ロングキックを味方につけて、12分の杉本のシュートの起点になった。終盤も知念シュートをストップし、個人としてのパフォーマンスは悪くなかった。

DF
3 宇賀神友弥 4.5
運動量多く、ハードワークしていたが、インナーラップしてくる旗手を捕まえきれず、フリーでシュートを許してしまう。

4 岩波拓也 4.5
前半はL・ダミアンを抑えていた。しかし、後半はボールウォッチャーとなる場面が多く、大量失点を喫してしまう。
 
5 槙野智章 4.5
前半には持ち上がり、変化をつける動きも見られた。相手に呑まれた苦しい時間こそベテランらしくチームを鼓舞する姿を見せて欲しい。

6 山中亮輔 4.5(88分OUT)
12分の抜け出しから杉本へのクロスは絶妙だった。一方で守備時には背後のスペースを狙われ、対面の小林をとらえきれなかった。

MF
19 金子大毅 5
ハードワークし球際でも厳しく守った。ボール回しでは苦しい局面を作ってしまう選択も見られた。

17 伊藤敦樹 5(56分OUT)
前半は攻め上がる場面も見られたが、49分に縦パスをジェジエウにカットされて失点に繋がった。
 
MF
41 関根貴大 5(56分OUT)
決定機を創出できなかったが、ファイナルサードで変化をつけようと果敢に仕掛けた。

18 小泉佳穂 5.5(72分OUT)
広いエリアをカバーし、攻守で顔を出した。後半キックオフ直後にジェジエウのパスをカットしてビッグチャンスとなるが、杉本へのパスは防がれてしまった。

24 汰木康也 5.5(56分OUT)
裏を狙った動き出しや、プレスバックは冴えていた。しかし、ボールを持ってからはチャンスに結びつけられなかった。

FW
14 杉本健勇 6
前線から守備のスイッチを入れ、ロングボールを収めてポストプレーもこなした。12分には決定的なボレーシュートを放つ。ゴールさえ決まっていれば個人として非の打ちどころの無い出来。
 
交代出場
MF
21 大久保智明 5(56分IN)
67分に、クリアボールを収めるが、脇坂に奪われミドルシュートを決められる。攻撃力を活かす場面が見せられなかった。

MF
22 阿部勇樹 5.5(56分IN)
投入後に5点目を奪われてしまうが、チームに落ち着きを与えた。終盤には失点後に最大のチャンスに自らシュートも放つ。

MF
37 武田英寿 5.5(56分IN)
トップ下に入り、パスを配球し打開を試みた。一矢報いたいという気持ちは見えた。

FW
15 明本考浩 5.5(72分IN)
終盤に相手の裏を狙ったランニングを繰り返し、槙野のパスから左サイドを駆け上がり阿部のシュートをお膳立てした。

MF
11 田中達也 ―(88分IN)
終盤に投入され、ボールに絡むこともほとんどなかった。出場時間が短いため採点はなし。

監督
リカルド・ロドリゲス 5.5
前半の戦いぶりで目指すべきスタイルの一端は示した。ただ、3戦続けて無得点という事実は受け止めなければならない。後半立ち上がりの4分間で3失点してしまい、交代カードも間に合わず。それでも最後までピッチサイドでチームを鼓舞し、敗戦後に選手たちと場内を回るなどリーダーシップも示している。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
川崎 6.5
前半はセカンドボールも回収できず、相手にペースを握られた。それでも得点を許さず小林のゴールでリードを奪うと、後半はゴールショー。チャンスを逃さない決定力、とどめを刺し切る攻撃力で終わってみれば5−0の圧勝だった。

【川崎|採点・寸評】
GK
1 チョン・ソンリョン 6.5
強風と雨の難しいコンディションでも安定していた。12分の杉本のシュートをファインセーブし、苦しい時間帯にチームを助けた。

DF
13 山根視来 7
攻撃参加の回数は多くなかったが、10分にオープニングシュートを放つなど、上がった時は最後まで攻め切った。小林の先制弾もアシストした。

4 ジェジエウ 5.5(73分OUT)
難しいコンディションの影響か、この日はミスが目立った。それでも相手のパスをカットし、チームの2点目に貢献している。
 
5 谷口彰悟 6
安定したプレーで広くカバー。キャプテンシーを発揮し、最後まで相手に得点を許さなかった。

47 旗手怜央 7
攻め上がってのゴールも見事だったが、特筆すべきは守備の良さだ。前半の苦しい時間帯は攻め上がってくる宇賀神をしっかり対処し、背後も取らせない本職SB顔負けのプレーを随所に見せていた。

MF
6 ジョアン・シミッチ 6.5
前半はやや控えめなプレーだったが、後半直後のピンチに帰陣しクリア。さらにチーム3点目の旗手のゴールをアシストした。

25 田中 碧 6.5(73分OUT)
相手の攻め上がりを捕まえきれない部分もあったが、1点目、2点目の起点となり、違いを見せた。

8 脇坂泰斗 6.5(90分OUT)
ボールを奪い左足を一閃。強烈なミドルシュートでダメ押しとなる5点目をゲットした。
 
FW
MAN OF THE MATCH
11 小林 悠 7.5
劣勢のなかでワンチャンスをモノにした42分の先制弾は殊更大きい。2点目、4点目はL・ダミアンとの連係でもぎ取り後半早々にゲームを決めた。文字通りチームを勝利に導く活躍で文句なしのMOM。

16 長谷川竜也 6(81分OUT)
強風の影響からかクロスは味方に合わなかった。しかし、精力的にゴール前にも飛び込み、4点目に絡むなど結果も出している。

9 レアンドロ・ダミアン 7(81分OUT)
49分の得点は相手DFを背負いながらも見事なゴラッソ。さらにヘディングで折り返し小林のゴールもアシスト。質の高さを見せつけた。
 
交代出場
DF
7 車屋紳太郎 6(73分IN)
5−0とした後で投入され、相手の反撃を抑えて、クリーンシートに貢献。

MF
3 塚川孝輝 6(73分IN)
前半はやられていた杉本のポストプレーにもしっかりと対処した。

MF
18 三笘 薫 ―(81分IN)
シュートには持ち込めなかったが、89分にドリブルで仕掛け、相手に反撃する時間を与えなかった。

FW
20 知念 慶 ―(81分IN)
87分にカウンターからシュートを放ち、出場機会の獲得にアピールした。

MF
22 橘田健人 ―(90分IN)
終盤にクローザーとして投入され、役目を全うする。出場時間が短いので採点はなし。

監督
鬼木 達 6.5
「なかなか難しい前半」と語るものの、ハーフタイムに発破をかけ、後半は一段ギアを上げて勝負を決めた。特に、今季は出場時間を分け合っていたL・ダミアンと小林を併用した効果が決定力に表われ、家長の温存にも成功。長谷川や知念もアピールしており、3トップのポジション争いが激化している。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェストWeb編集部)