J1の鹿島アントラーズは4月14日、ザーゴ監督の解任を発表した。クラブ創設30周年を迎える今季、タイトル奪回は最重要課題だったが、8試合を消化した時点の成績は2勝2分4敗で勝点8の15位。今シーズンの成績を総合的に判断したうえで、クラブはザーゴ監督との契約を解除した。

 後任には、相馬直樹コーチが新監督に就任。現役時代は鹿島に在籍し、多くのタイトル獲得に貢献。引退後は指導者の道に進み、FC町田ゼルビアや川崎フロンターレの監督を歴任し、昨季から古巣のコーチに就いていた。

 新たにチームを率いることになった相馬監督は「自分がこの鹿島を、大事に思っているクラブを、前に進めるために、力になれればと思っています」と意気込みを口にした。

 かつては“常勝軍団”と言われた鹿島も、2018年のACL初制覇を最後にタイトルから遠ざかっている。メモリアルイヤーの今季は、是が非でも目に見える結果を残したい。大役を担う相馬監督は「非常に重い責任」と表情を引き締める。

 少なからず重圧も感じているのではないだろうか。その決意をこう話す。

「私もこれで監督は何度目かで、いろんなところでやっていますが、いつか終わりがくる、そういう仕事だと思いますし、決してそれは怖いといったプレッシャーとかではありません。ただ、やはり伝統のある、実績のあるクラブですし、私にとって特別なクラブを率いること、そこに対して、強い信念と覚悟を持ってやらなければいけないと思っています」
 
 初陣は17日、敵地で徳島ヴォルティスと相まみえる。そのあとは13連戦が組まれているだけに、「大きくすべてを変えるようなことは当然、できませんので、(前体制から)良い部分はきちんと残しながら」戦っていくつもりだ。

 もっとも、これまで思うように勝点を積み上げられなかった現実もある。「チームが本当にひとつになって戦う、それをピッチで表現できるようにしなければいけない」と言葉に力をこめる。

 これまで以上にチームが一枚岩となって勝利を目指しながら、本来のあるべき姿を取り戻すことができるか。その過程で“相馬アントラーズ”はどんなサッカーを見せてくれるのか。指揮官の「強い信念と覚悟」に期待したい。

取材・文●広島由寛(サッカーダイジェストweb編集部)

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