[J1リーグ11節]柏 5−1 徳島/4月24日/三協フロンテア柏スタジアム
 
【チーム採点・寸評】
柏 7.5
5−4−1のブロックを固めた守備は安定していて、戦況に応じて見せる前線からのプレスも機能。攻撃はセットプレーに加え、横の揺さぶりから3点目を奪うなど、得点パターンも多彩だった。相手の不調を差し引けば、チームとしてはゲームを巧みにコントロールし、選手個々のコンディションも良い様子なので、序盤戦の低迷からの“完全復活”を印象付けるゲームだ。

【柏|採点・寸評】
GK
17 キム・スンギュ 6
結局はオフサイドになったとはいえ、65分に見せた1対1のセービングは見事。失点はいきなりボールの軌道が変わったので仕方がないか。

DF
24 川口尚紀 5.5
マッチアップした藤原に手を焼いていた印象も。また失点シーンの対応もやや軽かったとも見て取れるか。

44 上島拓巳 5.5
好フィードも含めて全体的に悪くなかったにもかかわらず、失点場面のディフェンスは軽率だった。5−0の展開とはいえ、最後まで集中を切らしてはいけない。

4 古賀太陽 6
71分に左サイドで見せたクリーンなスライディングタックルは良かった。ピンチが少ないなかでも冷静なディフェンスをしていた。
MF
13 北爪健吾 7.5
相変わらずのアグレッシブなオーバーラップを何度も繰り出す。27分のシュートは相手に防がれたがCKを獲得し、そのセットプレーが2点目につながった。30分には右サイド深くに走り込み、頭で折り返して椎橋のゴールをアシスト。64分にも相手ふたりをかわしながら自陣から快足を飛ばし、最後はスルーパスで呉屋のゴールを演出した。

26 椎橋慧也 7
先制シーンではプレスのスイッチを入れる。また局面を変える効果的なサイドチェンジも。30分にはゴール前に走り込み、ヘディングでダメ押しの3点目を奪った。終始、ゲームの流れをよく理解した的確なプレーをしていた。

33 仲間隼斗 7
オフ・ザ・ボール時のポジショニングや守備時の球際の激しさは評価に値する。30分には左サイドからのサイドチェンジで3点目に関与。48分には2列目からの飛び出しで最終ラインの裏を突き、冷静なハーフボレーでネットを揺らした。

6 高橋峻希 6
時にはフリーランで攻撃にアクセントを加え、きっちり戻って最終ラインのバランスも保つ。球際もよく戦っていた。
MF
39 神谷優太 6.5(82分OUT)
27分のCKでは、キッカーとして正確無比なボールを送り、江坂のヘディング弾をアシスト。ドリブル突破も光り、攻撃から守備への切り替えも早かった。ただ、50分の絶好機は決めたかった。

MAN OF THE MATCH
10 江坂 任 7.5
9分にはハイプレスから高い位置でボール奪取し、すかさず近くの呉屋へラストパス。序盤に貴重なアシストを決めた。さらに27分にはCKからヘディングでネットを揺らす。そのセットプレー獲得につながったシーンでも起点となっていて、3点目の場面では左サイドで攻撃を組み立てている。4点目は正確なクロスで仲間のゴールも演出した。得点に加えてアシストも量産し、その存在の大きさは別格。文句なしのMOMだ。

FW
19 呉屋大翔 7.5(75分OUT)
9分、プレッシングで連動したことで、相手からボールを奪った江坂からゴール前の絶妙な位置でパスを受ける。冷静にシュートを放ち、先制ゴールを決めた。さらに64分には巧みな動き出しで敵の背後を取り、冷静なフィニッシュで2ゴール目を奪う。また前線で身体を張り、ポストプレーでもよく貢献していた。
交代出場
FW
23 ペドロ・ハウル 6(75分IN)
高身長を生かしたポストプレーを披露。フィジカルの強さを見せたシーンもあった。足もとの技術も高く、秀逸なヒールキックパスも。

MF
29 アンジェロッティ ―(82分IN)
やや激し過ぎたかもしれないものの、献身的なプレッシングをこなす。動きは軽やかで、タッチも安定していて、コンディションは悪くなさそうな様子だった。

監督
ネルシーニョ 6.5
統制された守備ブロックを植え付け、前半のうちに3−0で勝負を決める。終盤には新助っ人のペドロ・ハウルとアンジェロッティを起用する余裕も。
【チーム採点・寸評】
徳島 4
指揮官が「コントロールができなくなった」と嘆いたとおり、守備が崩壊。ポゼッションの狙いは垣間見えたものの、それよりもディフェンスが不安定過ぎた。

【徳島|採点・寸評】
GK
21 上福元直人 4
丁寧なビルドアップを試みたのかもしれないが、1失点目の横パスは判断ミスとも見れる。相手がハイプレスにきていれば、空いているスペースは背後なはずなので、ロングボールを蹴っても良かったのではないか。

DF
4 ジエゴ 4(58分OUT)
3失点目のシーンでは北爪に対して対応できるポジショニングを取れていない。反応が遅れたうえに、ダイレクトプレーでも振り回されていた。全体的に雑な守備が目についた。

16 鈴木大誠 4
4失点目の場面では仲間への対応が遅れ、ゴールを許す。自身のマークではなかったかもしれないが、それなら味方への指示も必要だっただろう。
20 福岡将太 4
積極的なビルドアップは好印象だったが、チャレンジが行き過ぎたか。9分には危険なエリアで痛恨のパスミス。先制点を献上してしまった。肝心の守備力も低かった印象。

15 岸本武流 5.5
28分には好クロスを挙げるも、味方のシュートはミートせず。結果にはつながらなかったが、ミドルを狙う積極性もあった。

MF
13 藤田譲瑠チマ 4(HT OUT)
3失点目の場面では、マークをついていた椎橋に一瞬の隙を突かれて背後を取られる。反応が遅れた時には目の前でヘディングを許してしまっていた。

8 岩尾 憲 5
29分の右サイドへの好フィード、得点シーンの縦パスは見事。ただ、その他のシーンで後ろ向きのパスがよくあったのは気になる。また中盤での守備も脆かった。
MF
45 杉森考起 4.5(HT OUT)
28分のシュートはミートせず、チャンスをフイにした。またチームとして効果的な攻撃が少ないなかオフェンスは左サイドに偏っていたため、存在感も薄かった。

33 藤原志龍 5.5(58分OUT)
2分、カットインからさっそく際どいシュートを見舞う。何度もドリブルを仕掛けていたのは好印象だったが、結果につながらなかったのが残念。

11 宮代大聖 6
得点の形は決して綺麗とはいえないが、なにはともあれ74分に1ゴールを奪った。気持ちで押し込んだ1点とも言えるだろう。

FW
19 垣田裕暉 5(82分OUT)
ポストプレーで奮闘しようとした意識は見せていた。ただ、その分ゴール前での怖さは薄くなり、実際シュートは0本に終わった。
交代出場
MF
37 浜下 瑛 5.5(HT IN)
積極的なドリブルで攻撃にアクセントを加えたが、ゴールには関与できなかった。

MF
38 クリスティアン・バトッキオ 5.5(HT IN)
随所に落ち着きと技術の高さを垣間見せたものの、結果につながるプレーはできなかった。

MF
7 小西雄大 6(58分IN)
74分、巧みなターンから狭いスペースをドリブルですり抜け、宮代のゴールを演出した。テクニックが光るファインプレーだった。

DF
2 田向泰輝 5.5(58分IN)
何度も打開されていた左SBに入り、先発のジエゴよりかは安定感をもたらしていた。

FW
18 佐藤晃大 ―(82分IN)
得点などはなとくも、前線からの激しいプレッシングで気持ちのこもったプレーは見せた。

監督
ダニエル・ポヤトス 4.5
守備を統制できず、攻撃も1得点に終わる。試合後には「アタッキングサードのところは改善しないといけない」と修正点を挙げて前を向いた。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)