[J1第11節]浦和3−2大分/4月25日/埼玉

【チーム採点・寸評】
浦和 6.5
3分に幸先良く先制したものの、その後は大分のブロックをなかなか崩せないまま前半のうちに逆転を許す。それでも後半は攻勢を強めて見事に逆転。勢いのつく勝利を掴んだ。


【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6
失点はいずれも反応が難しいシュートではあったものの、後半アディショナルタイムの三度のファインセーブでチームを勝利に導いてみせた。

DF
4 岩波拓也 5.5
フィードが思った方向に飛ばなかったり、空中戦でボールを後ろに逸らしたりと、らしくないミスが散見。安定感を欠いた。

5 槙野智章 6
24分にはシュートを足に当てながらも止められず。さらに41分にはクリアミスで2点目を献上と、後半途中までは要所で悪いところが目立った。しかし75分に値千金の同点ゴールで帳消しに。

6 山中亮輔 6(60分OUT)
3分の西への柔らかなクロスは、タイミング・強さともに正確で、まさに絶品。守備では後手を踏む場面もあったが、攻撃では常に相手の優位に立っていた。

8 西 大伍 7
タイミングを見た攻め上がりで、攻撃に極上のアクセントをもたらす。3分に強烈なボレーシュートで先制ゴールを奪った。
 
MF
15 明本考浩 6.5
攻撃から守備に切り替わった瞬間に出足の素早いタックルを見舞い、何度も敵の起点を潰した。積極果敢な仕掛けも効いていた。

MAN OF THE MATCH
18 小泉佳穂 7.5(90+6分OUT)
守備では巧みにスペースを埋めつつ、後半は2アシストと決定的な仕事を果たし、逆転勝利の立役者に。相手を手玉に取るボールキープに余裕すら感じさせた。

29 柴戸 海 5.5
カバーリング能力を遺憾なく発揮。西が攻め上がれば右SBのエリアに入り、ブロックに綻びを作らなかった。ただ31分のシュートやパスなど、細かいミスは反省材料だ。

41 関根貴大 5.5(69分OUT)
相手ゴール前やバイタルエリアに抜け出して得点に絡もうと奮闘。しかし一つひとつのプレー精度を欠いた。
 
FW
9 武藤雄樹 5.5(69分OUT)
縦横無尽に動いてボールを引き出そうとするも、相手のマークを振り切れず。シュートチャンスがゼロでは寂しい。

14 杉本健勇 5(HT OUT)
時に最終ラインの位置まで下がるなど、チームのバランスを意識していたのはうかがえたが、攻撃では迫力不足。大分の守備をこじ開けられなかった。
 
交代出場
MF
17 伊藤敦樹 6.5(HT IN)
丁寧かつ正確にパスを捌いて、中盤の主導権掌握に寄与。目立たないながらも、流れを掴むのに必要な存在だった。

MF
24 汰木康也 6(60分IN)
左サイドから何度もアグレッシブに仕掛けて攻撃の違いに。投入直後に送った関根へのスルーパスは見事だった。

FW
11 田中達也 6(69分IN)
古巣相手に叩き込んだ移籍後初ゴールが、価値ある逆転弾に。ルヴァンカップに続いてしっかりと結果を残し、好調をアピールした。

FW
30 興梠慎三 5.5(69分IN)
ボールキープ力は健在で、攻撃のリズムをスムーズにさせた。ただシュートチャンスはなくゴールに迫れなかった。

MF
22 阿部勇樹 −(90+6分IN)
後半アディショナルタイムにピッチに送り出される。これでクラブの最年長出場記録を更新した。

監督
リカルド・ロドリゲス 6.5
汰木に続き、田中、興梠とアタッカーを次々に投入して攻撃を活性化。積極的な采配で追加点を生み出した。

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 
【チーム採点・寸評】
大分 5.5
主導権を握られた後半に押し込まれ、立て続けに失点。ハイプレスの強度を落とさずにリードした前半の出来は悪くなかったが、結局リーグ7連敗とトンネルを脱せず。

【大分|採点・寸評】
GK
22 ポープ・ウィリアム 5
今季リーグ初出場すると、わずか3分で早速失点。その後、気持ちを落とすことなく戦ったが、後半にはパンチング後にポジションを取り直すのに時間を要すなど焦りが見られた。

DF
3 三竿雄斗 5
後方から積極的に前に出て、攻撃に厚みを加え、華麗なフライスルーパスでゴールの起点になった。ただし3分には西を捕まえられず、82分には小泉に前に入られて失点に関与したのが痛恨。

4 坂 圭祐 5.5
後半途中までは集中したラインコントロールで武藤の自由を与えなかった。しかしチームが押し込まれるとともに落ち着きを失っていった。

15 小出悠太 5(58分OUT)
大きなミスはなかった一方で、寄せが甘く山中や明本に翻弄されたり、簡単なパスが乱れたりと、随所でプレーに粗さが見られた。
 
MF
2 香川勇気 5.5(65分OUT)
戦況に応じた的確なポジショニングで幅を作り出した。相手の背後を取るような長躯が増えれば良かったが……。

6 小林裕紀 6.5
常に陣形の中央に位置取り、チームのバランスを整えた。決して目立たないが、中盤の防波堤として不可欠だった。

7 松本 怜 5.5(65分OUT)
持ち前のスピードを生かした縦への推進力は目を見張る。ただ欲を言えば、もう少し決定機に顔を出して相手にさらなる脅威を与えたかった。

8 町田也真人 7
24分に強烈なシュートを突き刺して反撃の狼煙をあげると、41分には槙野のマークを掻い潜り逆転弾も奪取。前半の出来は両チームでナンバーワンだった。

11 下田北斗 6
自陣ボックスから相手陣内深くまで広範囲を奔走し、隙あらば鋭いパスで攻撃のスイッチを入れた。41分の縦パスは一発で通らなかったものの、得点につながった。
 
MF
25 小林成豪 6.5(76分OUT)
度々左サイドの奥深くに入り込み、相手の守備網に穴を空ける。24分には町田のゴールにつながるクロスを供給した。

FW
13 伊佐耕平 5(69分OUT)
最前線で身体を張り、力強いポストワークで貢献したが、シュートチャンスをなかなか得られず。消化不良の途中交代となった。
 

交代出場
FW
9 髙澤優也 5(58分IN)
投入されてからは押される展開が続き、どうしても守備のタスクに追われた。本業の攻撃では存在感を示せなかった。

DF
41 刀根亮輔 5.5(58分IN)
3バックの中央に入ったものの、相手とのマッチアップで苦しんだ。相手の攻撃をせき止められなかった。

MF
17 井上健太 5(65分IN)
汰木のドリブルや明本のオーバーラップに戸惑い、完全に後手に回った。厳しく評価せざるを得ない出来だった。

MF
38 高畑奎汰 5(65分IN)
左ウイングバックで投入されると、献身的にアップダウンを繰り返す。しかし2失点目、3失点目の場面では対応が遅れていた。

FW
20 長沢 駿 −(76分IN)
後半アディショナルタイムに二度の決定機を得たがモノにできず。決めていれば救世主となれただけに、悔しさが残る。

監督
片野坂知宏 5.5
後半途中まで集中力を持続させたが、浦和の圧力を押し返す策を講じられず。交代カードも流れを変えるには至らなかった。

取材・文:多田哲平(サッカーダイジェスト編集部)

※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。