[J1リーグ16節]柏 1-2 神戸/5月26日/三協フロンテア柏スタジアム
 
【チーム採点・寸評】
柏 5
攻勢に出た前半にチャンスを決め切れず、後半の立ち上がりに一瞬の隙を突かれて2失点。決定機をモノにできなかった前線の面々と、守備対応が稚拙だった最終ラインを厳しく評価した。

【柏|採点・寸評】
GK
17 キム・スンギュ 5
積極的な飛び出しを見せていたが、52分には川口の足に当たる不運もあり得点を許す。1失点目はゴール前のシューターがフリーなので、GKにとってはノーチャンスだろう。

DF
24 川口尚紀 3(57分OUT)
後半の立ち上がりは明らかに入りが良くなかった。1失点目はハイボールをバウンドさせてしまったのが痛恨で、2失点目は身体の向きが悪い。後手後手の連続だった。

25 大南拓磨 4
1失点目は目の前でドウグラスにアシストを許してしまう。クロスボールがかなり流れたのだから、コミュニケーションを取ったうえで古賀にマークを受け渡しても良かったのではないか。スペースが空くのでCBが動き過ぎるのは良くない。
44 上島拓巳 4.5
1失点目の際のジショニングは曖昧だったか。味方のカバーリングをできる立ち位置ではなかった。2失点目もアシスト者のドウグラスへのアプローチが中途半端だっただろう。

4 古賀太陽 4
後半開始早々、ドウグラスとスイッチした郷家を見失って失点。ボールウォッチャーになっていて、またマークの受け渡しもできていなかった。

MF
22 ドッジ 5.5
ボールを持てば類まれなテクニックを見せつけ、パスを捌くだけでなくドリブルで推進力ももたらす。攻撃面のプレー水準は高く、椎橋とのバランスも試合を重ねるごとに良化している印象だ。

26 椎橋慧也 6(81分OUT)
ドッジとの関係性を意識しつつ、中盤から的確に攻撃を組みたてた。62分にはFKをヘディングで巧みに合わせてネットを揺らした。
MF
9 クリスティアーノ 5
前半はボールを持てばクロスやシュートを打ち込み、16分には観衆が湧くような威勢の良いミドルも。しかし後半は徐々に存在感が希薄に。

33 仲間隼斗 5(57分OUT)
要所で披露した身体を張ったディフェンスには万来の拍手が送られたが、39分のクロスに合わせたシュートは決めたかった……。やはり決定力がないと厳しい。

FW
10 江坂 任 5(60分OUT)
トップ下でパスを捌いて潤滑油にはなっていたとはいえ、ゴールやアシストなどの明白な結果を残せず、またチャンスメイクも少なかった。

FW
35 細谷真大 5.5(60分OUT)
裏へのランニングを繰り返し前線で起点を作り、前線からのプレッシングもこなす。ただ、17分のチャンスで菊池にブロックされ、38分のヘッドもセーブされたのは悔いが残る。
交代出場
MF
39 神谷優太 6(57分IN)
62分に左サイドでファールを誘い、自ら獲得したFKで椎橋のゴールをアシスト。キック精度は高かった。

DF
6 高橋峻希 5.5(57分IN)
混乱に陥っていた右サイドに落ち着きをもたらす。攻撃では前にいるクリスティアーノを上手く活かした。

FW
29 アンジェロッティ 5(60分IN)
最前線に入ったが起点を作れず、存在感は薄かった。ボールを受けるための動き出しの準備がイマイチ。

MF
31 イッペイ・シノヅカ 5(60分IN)
攻撃的ポジションを任されながらも、ボールを受けても前線で時間を作れず、パッとしない出来だった。

MF
27 三原雅俊 ―(81分IN)
最低限の守備をこなしつつ、攻撃では中盤のバランスを保った。もっとも、逆転につながる働きはできなかった。

監督
ネルシーニョ 5.5
試合後には「後半に入って立て続けに決定的なミスが続き、相手が勢いづくきっかけをわれわれが作ってしまいました」と嘆く。57分に神谷と高橋を投入して戦況を好転させたが、同点には至らなかった。
【チーム採点・寸評】
神戸 6.5
劣勢の時間帯は長かったものの、菊池を中心に耐え凌ぐ。後半開始早々にチャンスをモノにして、終盤も逃げ切った。勝負所で力を発揮できていた。

【神戸|採点・寸評】
GK
1 前川黛也 6
椎橋の巧みなヘディングには反応が遅れ、手が届かずに失点。もっとも、その他のセービングは安定していた。

DF
23 山川哲史 6
62分に失点につながるファールを犯してしまったのは残念だったが、それ以外のシーンでは自身のサイドから決定的なピンチを作らせなかった。試合終了間際には強烈なミドルも。

MAN OF THE MATCH
17 菊池流帆 7
劣勢のなかでクロスやハイボールをことごとく跳ね返す。空中戦では無類の強さを見せた。地上戦はやや粗い対応が散見されたが、身体能力を生かしてすぐリカバーできるので、大きな問題にはならなかった。押された時間帯のほうが長かったゲームだけに、勝利の立役者と言えるだろう。
 
3 小林友希 6.5
エアバトルで何度も競り勝ち、シュートストップやカバーリングも冴えていた。後半開始早々には、左サイド深いスペースにロングパスを送り、先制点のきっかけを作った。

24 酒井高徳 6
54分、川口からボールを奪って左サイドから高精度のクロスを供給し、ドウグラスの決定機を演出した。攻守両面で効果的なプレーが多かった。

MF
5 山口 蛍 7
52分、中盤でドウグラスにヒールキックで預けると、そのまま左サイドを駆け上がる。リターンパスを貰って秀逸なファーストタッチで対峙した相手DFを振り切り、ネットを揺らした。川口の足に当たったため公式記録上はオウンゴールだが、いずれにせよ素晴らしいワンプレーだ。

6 セルジ・サンペール 6(60分OUT)
ディフェンスをそつなくこなしつつ、攻撃時はビルドアップで中心軸となる。もっとも、劣勢の時間帯も長かったため、存在感が大きかったわけではない。
31 中坂勇哉 6(60分OUT)
後半の立ち上がりに古橋と協力しながら左サイドで起点を作り、先制点に関与。56分のミドルは大きく枠を外したものの、積極性はアピールした。

7 郷家友太 7
巧みな動き出しでペナルティエリア内に侵入し、ドウグラスからのボールに合わせて貴重な先制点をゲット。前半、流れが悪かったことを考えれば、重みのある1点だった。

FW
11 古橋亨梧 6.5(90+1分OUT)
後半開始早々、左サイド深いエリアでルーズボールを拾い、対峙した川口を振り切ってクロスを上げる。このボールが貴重な先制点につながった。

49 ドウグラス 7
古橋のクロスを頭で折り返して郷家の先制点をお膳立てすると、52分には絶妙なタメを作ってから山口にパスを送って2点目に関与。2ゴールを演出した。
 
交代出場
MF
22 佐々木大樹 6(60分IN)
74分のイエローカードはもったいなかったものの、献身的に守備をこなしていた点は見逃せない。

DF
19 初瀬 亮 6(60分IN)
インターセプトから持ち上がって鋭いクロスを打ち込む場面もあった。得点に絡んでいないとはいえ、アグレッシブな働きはしていた。

FW
37 増山朝陽 ―(90+1分IN)
前線で活発に動き回ったものの、やはり出場時間が短く、大きな見せ場はなかった。

監督
三浦淳寛 6.5
「前節の敗戦から時間はそんなになかったですが、修正できた部分も結構ありました」と自ら言うとおり、的確にチームを立て直して勝利をもたらした。


※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均点とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。

取材・文●志水麗鑑(サッカーダイジェスト編集部)