J1リーグは5月29日、30日に各地で第17節の10試合を開催した。ここでは、今節の全試合からサッカーダイジェストWeb編集部が選定したベストイレブンを紹介していく。

 間違いなく今節一番のインパクトを与えたのは、鹿島戦で交代出場から決勝弾を叩き込んだ川崎の小林悠だ。鬼木達監督のJ1最速100勝に捧げる得点を決めたストライカーだが、プレー時間は2分少々。ここに特筆することで、今回のベストイレブンでは泣く泣く選外とした。

 MVPに推したいのは、同じく川崎のレアンドロ・ダミアンだ。もう一つの大記録、開幕からのリーグ20戦無敗を大きく引き寄せる先制弾を決めたほか、ポストプレーやパスで周囲も生かした点を大きく評価した。

 その先制点をアシストした山根視来も選出。開幕からフル稼働も、鹿島相手に最後まで集中を切らさずファイトした。

 今季初の連勝を達成したG大阪からは2名をピックアップ。GK東口順昭はミスもあったものの、それを補って余りある鉄壁の守備で横浜FCをシャットアウト。キム・ヨングォンは守備の安定だけでなく、隙を突く好配球で、PK獲得をお膳立てした。
 
 川崎同様に、交代出場の選手たちが活躍し、清水を下し3位に浮上した横浜からは、チアゴ・マルチンスをセレクト。チーム全体が前掛かりになる展開でも、自慢のスピードで広大なスペースをカバーした。

 福岡との“九州ダービー”を制した大分からは、エンリケ・トレヴィザンが初のベストイレブン入り。相手の強力な助っ人FWを真っ向勝負ではね返し、セットプレーから貴重な追加点を挙げた。

 柏を下した札幌からは小柏剛をチョイス。貴重な先制ゴールを決め、前線で巧みな動き出しを繰り返していた働きも評価した。

 そのほか、広島の佐々木翔は1対1の守備で強さを発揮、川辺駿は攻守のバランサーとして効果的な働きを披露、鳥栖の仙頭啓矢は開始45秒弾を決め、名古屋の米本拓司は相手のチャンスの芽を摘みまくった。

【動画】2021年J1リーグ第17節、編集部厳選ベストイレブン!

【PHOTO】J1第17節“ベストイレブン”に選出された11人を厳選ショットで紹介!
【今節のベストイレブン】
GK
1 東口順昭(G大阪)6.5●初選出
守備では鉄壁の守護神だがキックミスが散見された。後半も自身のキックミスからピンチを招いたが、その分、中塩のミドルにスーパーセーブを見せた。

DF
13 山根視来(川崎)6.5●初選出
L・ダミアンのゴールをアシストしたスルーパスは秀逸。田中とともに試合終了のホイッスルとともにピッチに倒れ込んだだけに、開幕からフル稼働の蓄積疲労もあっただろう。身体がキツそうな姿も見られたが、最後までよくファイトした。

13 チアゴ・マルチンス(横浜)6.5●5回目
チーム全体が前掛かりになる展開でも、自慢のスピードで広大なスペースをカバー。90分間、集中力は切れなかった。

14 エンリケ・トレヴィザン(大分)7●初選出
相手の時間が続いたなかでCKから貴重な追加点をゲット。これが待望の来日初弾。守ってはブルーノ・メンデス、フアンマを相手に空中戦では負けなかった。

19 キム・ヨングォン(G大阪)6.5●初選出
中2日の連戦だが、疲れを見せることなく、さすがのプレー。一瞬の隙を突いて供給したパスがPK奪取につながった。後半、中央に絞って危険地帯を潰すなどさすがの出来。

19 佐々木翔(広島)6.5●2回目
1対1の守備で強さを示し、カバーリングも及第点。90分通してディフェンスの強度を保っており、ひと言で「素晴らしい出来」だ。
 
MF
8 川辺 駿(広島)7●3回目
攻守のバランサーとして地味ながらも効果的な働き。良いところに顔を出し、味方をフォローするセンスは特筆に値した。66分に突進してくるD・オリヴェイラを減速させた守備はファインプレー。

2 米本拓司(名古屋)7●2回目
中盤のスペースに積極的に顔を出してビルドアップを流動化させただけでなく、狩人のごとく鋭いタックルで度々相手のチャンスの芽を摘みまくった。ルーズボールの処理の速さもさすが。

35 小柏 剛(札幌)7●初選出
14分、ジェイのポストに抜け出して得たチャンスはシュートミスでフイに。しかし19分には青木のクロスに合わせ、貴重な先制ゴールを決めた。前線で巧みな動き出しを繰り返していた働きも評価し、MOMに選出した。

44 仙頭啓矢(鳥栖)7●3回目
貴重な先制点だけではなく、巧みなゲームコントロールを評価しMOM。後半は左サイドを多くのチャンスを作った。

THIS WEEK MVP
FW
9 レアンドロ・ダミアン(川崎)7●5回目
山根からのスルーパスを引き出し、GKの股を抜いて決めた先制点は見事!! 74分の旗手からのクロスは決めたかったが、ポストプレーやパスで周囲も生かした。

※選手名の左の数字はクラブでの背番号。右は今節の採点。
採点は10点満点で「6」を及第点とし、「0.5」刻みで評価。
●は今シーズンのベストイレブン選出回数。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部