浦和レッズは7月6日、クラブの公式ホームページでJリーグより7月1日付で通告を受けた懲罰について、クラブ内で検討した結果、正式に不服申立をすることを決定したと発表。近日中に不服申立文書を作成し、JFA不服申立委員会に提出するという。

 懲罰対象となったのは、6月20日に行なわれたJ1リーグ18節の湘南ベルマーレ戦。「指定公式検査において陰性判定を得ていること」というJリーグの試合エントリー資格を満たしていなかったGK鈴木彩艶を出場させたことだ。

 GK鈴木はJリーグの公式検査が行なわれた期間に、U-24日本代表に選出され、6月5日と同12日に国内で行なわれた国際親善試合のためにチームを離れており、JFAによるPCR検査が実施され、陰性判定を受けていた。

 Jリーグの公式検査を受けていない選手を試合にエントリーさせたい場合、クラブ側がエントリー資格認定委員会へ申請ができるというルールも設けられている。

 鈴木のケースではJFAによる検査結果を、Jリーグエントリー資格認定委員会に申請し、エントリー資格の認定を受ける必要があった。

 Jリーグはこの申請の不備を「ケアレスミス等の酌量すべき事由がある」として、懲罰内容を決定。出場した選手個人、出場させたクラブ、試合の取扱いの3つの要素については、「クラブに対しては大幅に軽減し、選手に対しては処分なし」とした。
 
 その一方で、「公平性を担保するための規程の肝」として「理由がどうであれ、クラブが出場させてはならない選手を試合に出場させた試合となり、無効な試合であったとみなす」と浦和の0-3敗戦扱いを決めた。

 試合は2-3で湘南に逆転負けを喫していたが、戦績を修正。なお、個人記録は維持したままとして、キャスパー・ユンカーの2ゴールは維持されている。

 Jリーグは、7月1日のメディアブリーフィングで同件について、以下のように説明している。

「リーグの規約規程の考え方としては、正しくエントリーする義務は浦和レッズにあります。マッチコミッショナーの義務とはなっていません。ただ、現場でできるだけ、両クラブが公正な状態で試合ができるよう努めるチェック機能はあります。チェックを怠ったとしても、規律委員会から処分が出る対象ではないという建付けとなっているため、マッチコミッショナーの規律上の処分はありません。ただ、公正に競技するうえでチェックの一端を担うのは確かであるため、より公正なチェックができるように改善をすべきであると考えています」

 Jリーグで規定に基づく0-3敗戦扱いになるのは、初めての事例だという。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部