浦和レッズは7月7日、天皇杯3回戦でSC相模原と対戦。1-0で勝利を収め、ラウンド16進出を決めた。

 武藤雄樹と興梠慎三の2トップでスタートした浦和は、立ち上がりからペースを握ったものの、5バックで守る相模原の守備ブロックをなかなか崩せず、悶々とした時間が続いていた。

 後半に入り攻勢を強めても80分を過ぎてもゴールは生まれず、むしろカウンターから立て続けにピンチを招く時間帯もあり、どこか不穏な空気が漂っていた。

 しかし、そんなゲームで特大のプレゼンスを発揮したのは、やはりキャスパー・ユンカーだった。

 66分から興梠に代わって途中出場したこのデンマーク人ストライカーは87分、ピッチ中央で相手CBに素早くプレスをかけてパスをカットすると、そのまま持ち前のスピードを生かして敵陣を進行。エリア内に入ると、飛び出してきたGKの脇を通してシュートをゴールに叩き込んでみせた。
 
 少ないチャンスを確実にゴールに結びつける決定力もさることながら、なによりひとりで試合を決定づけてしまったそのパフォーマンスに、改めて千両役者ぶりを感じさせた。

「ゴール前では、このエリアでここにタイミングよく蹴ればゴールにつながるという感覚があります。その時考えていたのはGKをかわすことだけでした。本能的にそこに蹴りました」

 そうゴールシーンを回想するユンカーは、さらに続けて言う。

「ピッチに立つ時は常にゴールチャンスを作ることを信じないといけません。DFにもプレスをかけて相手にとってやりにくい状況を作らないといけないですし、あの時は自分の良い読みからパスをカットできた。スタートから行くとしてもベンチから行くとしてもそういうプレーを心掛けてないといけないですし、違いを見せないといけません」

 常に違いを見せるという矜持こそが、この助っ人ストライカーの原動力なのだろう。これで公式戦14試合・11得点。まだまだその勢いは止まりそうにない。

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