新型コロナウイルスの影響で1年の延期に、史上最多の11会場での開催と、異例尽くしとなったEURO2020も、イタリアがイングランドを撃破した決勝をもって、全日程が終了した。

 今大会は準決勝以降、全ての試合で延長戦にもつれ込むなど、実力が拮抗し迫力の熱戦が連日繰り広げられた一方で、度々ニュースにもなったオウンゴール数をはじめ、様々な記録が更新された大会ともなった。そうしたなかで、スペイン紙『MARCA』ではEURO2020を総括するうえで、全51試合で誕生した7つの記録を紹介している。
 
●1大会最多ゴール

ゴール数は142を数え、前回大会の109を圧倒的に上回った。それ以前では、76(2012年)、77(2008、2004年)、85(2000年)となっている。これは2016年以降、チーム数が16から24に増え、1大会あたりの試合数が20試合増えているのが大きな要因だが、今大会は1試合あたりの平均ゴール数を見ても2.78で、2004年の31試合・85ゴール(2.74)を上回る、過去最高の数値を叩き出している。

●1日最多ゴール

6月23日に行なわれたグループEとFの試合では、合計18ゴールが記録された。内訳はスペイン(5-0)スロバキア、スウェーデン(3-2)ポーランド、ドイツ(2-2)ハンガリー、ポルトガル(2-2)フランスだ。ちなみに準々決勝でスペインがクロアチアを5-3で破った一戦は、1960年大会の準決勝でユーゴスラビアがフランスを5-4で破ったものに次いで、得点の入った試合となった。
●最多オウンゴール

準決勝のイングランド戦でデンマーク代表DFシモン・ケアが犯したオウンゴールで、その数は大台の10に到達。今大会以前にEUROで生まれたオウンゴール数は9で、EURO2020だけで過去全大会の合計を上回る結果となった。

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●最多PK

前回大会を1つ上回り、過去最多の17本のPKが与えられた。しかし、そのうち決まったのは9本のみで、成功率はほぼ半分に終わった。過去全大会では、89本中61本が決められており、成功率は68パーセントだ。

●最長ゴール

5ゴールを挙げたチェコ代表FWパトリック・シックは、予想外のヒーローのひとりだ。スコットランド戦ではEURO史上最長の45メートル44センチから、超ロングショットも決めた。

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●高速ゴール

トップ3のうち2つは、今大会で決められている。デンマーク代表FWユスフ・ポウルセンがベルギー戦で1分39秒、スウェーデン代表MFエミル・フォシュベリがポーランド戦で1分22秒でゴールを奪った。なお、史上最速は、2004年大会のギリシャ戦でロシア代表MFドミトリー・キリチェンコがマークした1分7秒だ。

●直接FKが決まったのはわずか1度

デンマーク代表MFミケル・ダムスゴーが、イングランド戦で決めた1本のみで、ウェールズ代表FWガレス・ベイルがひとり2発を叩き込んだ前回大会の4ゴールとは大違いだ。2012年大会もイタリア代表MFアンドレア・ピルロの1ゴールに留まったが、試合数は20試合も少なかった。

 欧州の覇権を争うのと同時に、コロナという見えない敵との戦いでもあったEURO2020は、文字通り、記憶にも記録にも残る大会となった。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部